食後に胃が痛い原因は胃潰瘍や胃炎、胃がんの可能性も?ストレスなども?



だれしも子供の頃には、1度や2度の腹痛を経験したことがあると思います。たいていの場合、その原因は食べ過ぎか冷えによる軽いものでした。ところが大人になってから感じる腹痛は、少し話が違います。たとえば食後に感じる、キリキリとした激しい胃の痛み。ひどい時には数時間も動けなくなるほど。今日は食後の胃痛について少し調べてみました。
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ぼーちゃん
ぼくのお父さんも、時々胃が痛いって言うんだ。
もじゃ子
心配ね。よく様子を見てあげなきゃ。

胃潰瘍と胃炎、その原因と症状

食後に感じる胃痛の原因で、主に考えられるのは胃潰瘍胃炎です。

胃潰瘍
胃潰瘍とは胃の粘膜に深い組織欠損が生じて孔(あな)が開くことを言い、上腹部(みぞおち)に激痛を感じます。その他の症状として、「吐き気、食欲不振、体重減少、吐血、下血、背中の痛み」等があります。
胃潰瘍の原因としては、下のようなものが考えられます。
●ストレス
●ピロリ菌の感染
●刺激の強い香辛料や、熱過ぎ冷た過ぎの飲食物を食べ続ける習慣がある
●痛み止めやステロイド等の長期服用
●喫煙、飲酒、コーヒー
●暴飲暴食、早食い、不規則な食生活

胃炎
胃炎とは、胃の粘膜が赤くなるむくむただれる等の変化が生じることです。胃潰瘍と同じく上腹部に痛みを感じます。また、胃が膨らむような不快感、むかつき、嘔吐、吐血、下血等の症状が現れることもあります。胃炎には急性胃炎慢性胃炎神経性胃炎の3種類がありますが、その原因は以下のようなことが考えられます。
●暴飲暴食(特に過度の飲酒)
●痛み止めやステロイド等の薬品によるもの
●化学的毒物
●ストレス

恐ろしい胃癌の可能性もある

胃癌は胃の悪性新生物の95%を占める上皮性(粘膜由来)の悪性腫瘍で、日本では肺癌に次いで死亡率の高い癌です。胃癌に特有の自覚症状は無く、早期のうちは無症状であることも少なくありません。胃炎や胃潰瘍と同じく上腹部に痛みを感じたり、胃が膨らむような不快感を覚えたりして、検査で初めて発見されます。
なお、癌が進行すると体重減少吐血下血が見られるようになり、触診で上腹部に硬い腫瘤が認められるようになります。
そして、上の状態よりさらに癌が進行してしまうと、腹水がたまり、体表にリンパ節が触れられるようになります。このような場合は全身に癌が転移していることを示しているので、手術の対象外とされてしまいます。
胃癌の原因には以下のようなことが考えられます。
●ピロリ菌の感染
●喫煙、高塩分の食事の習慣がある

ぼーちゃん
近所のおじいちゃんも癌で亡くなってしまったんだ…。
もじゃ子
お父さんにも、病院で検査するように言ってあげて。

最後に

胃炎の治療は、消化の良いお粥食等の食事療法になります。胃潰瘍になるとすぐに手術と考えてしまいますが、最近はで治ることも多く、2~3ヶ月の服用で治ります。
また、胃癌の場合も、治療法は以前より進んでいます。しかしながら早期発見が一番の対抗策であるので、定期的に検査を受ける等の対処が必要です。
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