2016年のブタクサ花粉時期やピークとは?予防対策や症状



花粉症は春の季節というイメージを持っている方は多いと思いますが、実は原因となる植物はさまざまで、1年中花粉症になる危険性があるのです。
今回は、ブタクサの花粉症についてまとめてみました。

ブタクサはキク科の植物です。原産地の北アメリカでは大きい物で2mを超える雑草です。花言葉は「幸せな恋」「よりを戻す」です。喧嘩中のカップルに贈りたくなるような花言葉ですね。しかも学名は「Ambrosia(アンブロシア)」といい、ギリシア神話に登場する「不老不死になれる神々の食べ物」を意味しているそうです。
実際は花粉症の原因になっているわけですから、なんとも皮肉なものですね。

引用元:https://goo.gl/PBcpfV

花粉症とは

まず、ブタクサに焦点を当てる前に、花粉症とはいったいどういったものなのでしょうか?

人間の体は外から侵入して物質を異物としてアレルギー反応を起こす仕組みになっています。
1)“花粉”を吸い込んだときに、身体がそれを受け入れるか、それとも異物(アレルゲン)として捉えるか判断します。
2)異物として判断した場合、身体はそれを排除しようとして、異物に反応する物質(IgE抗体)を生成します。
3)IgE抗体ができたあと、さらに花粉が体内に侵入してくると、目や鼻の粘膜の表面の細胞にあるgE抗体と花粉が結合します。
4)すると、花粉をできるだけ外へ排出しようと、目や鼻の細胞(肥満細胞)からヒスタミンが分泌されます。
5)その排出しようとする症状が、くしゃみ、鼻水、涙で洗い流す、また体内に侵入しないようにするといった鼻づまりなのです。

花粉イメージ 引用元:https://goo.gl/O5Gszr

ブタクサ花粉の時期とピークは

ブタクサは、7月から10月に開花し、花が咲いた後で花粉が飛び始めますので、8月~10月がに花粉症のピークになります。

開花時期を地域的にまとめてみました。

ブタクサ(キク科)
東北  8月~10月
関東  7月~12月
東海  8月
関西  8月~10月
九州  9月~10月

もじゃ子
ブタクサと時期にはヨモギの花粉も飛びまわっているらしいですよ。

春のスギ花粉の飛散開始は、西日本と東日本では例年より早いところが多く、北日本では例年並みの見込みのようです。

九州・中国・四国・関東地方では2月上旬から飛散開始するようです。福岡県では全シーズンの3倍以上、愛知県では4倍以上の飛散数予測がでています。スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。2月上旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから早めの花粉対策を始めるとよいでしょう

引用:http://satomisuper33.com/139.html

ブタクサ花粉の症状

●サラサラの鼻水、鼻づまり、目の痒み、涙目、くしゃみ
●酷い症状では肌の痒みや倦怠感荒れや、顔が火照ったような症状
●喉がイガイガ痒いような違和感や一度咳をすると止まらない

スギ・イネ科・ブタクサは世界三大花粉といわれていますが、中でもブタクサの花粉はスギ花粉に比べて粒の大きさが半分なので、毛穴から気管に入りやすくアレルギー反応を起こすと喘息になる場合もあります。夏風邪に間違えやすい症状ですが、病院に行かずにいると症状が長引くケースが多いです。
ゼーゼーといったような咳込んだ症状が出たら、医師の診断を受けることをお勧めします。
 

ブタクサの花粉症を発症している場合、合併症として口腔アレルギー症候群が起こる可能性があるので注意が必要です。また、ごく稀ではありますが、1度にアレルギー反応の出る花粉や食べ物を大量に体内に入れてしまうと、アナフィラキシーショックをおこすことがあります。アナフィラキシーショックにかかると、呼吸困難に陥ってしまうことがあり、喘息などの疾患がある方は命に関わる危険があるので要注意です。

もじゃ子
一度花粉症になると毎年症状が出て治りにくいから、患者さんの数は増え続けているらしいです。

ブタクサ花粉症の予防対策

●ブタクサには近づかない
ブタクサの花粉の飛散距離は数100mとスギに比べて短くいので、近づかなければ、花粉を吸う可能性は少なくなります。

●外出の時はマスクを着用し、帰宅後は衣服に付着した花粉を払い落す。
花粉対応のマスクを選ぶこと、花粉は衣服の繊維に付着するのでブラシを使って払い落とすといいでしょう。

●メガネやサングラスをかけて目を保護・洗眼液などで目を洗う
まつ毛に花粉が付着しやすいので、花粉症対策用メガネを着用する(薬局で購入できます)・目に付着した細かい粒子は、洗い流す方法が一番です。

●帰宅したら、洗顔・入浴もしくはシャワー
身体のいたるところに付着している花粉を洗い流し、室内になるべく持ち込まないようにします。

●部屋の掃除をこまめに
いくら予防をしていても部屋には100%カットすることは不可能です。部屋の空気中に舞い散った花粉は、その後床に落ちます。空気清浄機を利用したり、こまめに掃除をすることで花粉を減らしていきましょう。

症状の緩和対策

予防対策をしていても、完全に除去することはできません。少しずつ体内に花粉が蓄積されていきます。
ブタクサの花粉症になってしまった場合は、体内のアレルギー作用を抑える効果のある食品や医学的な治療で症状を緩和できるといわれています。

●花粉症に効果がある食品
ヨーグルトは花粉症の原因となるIge抗体の活動を抑制する働きがあります。
レンコンは消炎作用のあるタンニンや、粘膜を健康な状態に保つ「ムチン」が含まれています。

●抗アレルギー作用のあるお茶
バラ科キイチゴ属の「甜茶縣鈎子」が花粉症に効果的だといわれています。
甜茶やハトムギ茶には、くしゃみの原因となるヒスタミンの分泌や炎症を抑える効果があるといわれています。

●薬による症状の緩和
鼻水や眼の痒みの症状に対しては、抗ヒスタミン剤やステロイドなどの薬剤が効果的です。
市販薬もありますが、自分にあったものを選ぶことが大切です。病院で処方してもらうことをおすすめします。

●レーザー治療
花粉による症状が出る前に治療を終えている必要があります。レーザー治療をする場合は、シーズンが到来するまでに対処してください。

●注射摂取
ノイロトロピン注射(鼻づまり・鼻水・目の痒み・皮膚の痒みに効果)
1ヶ月に数回注射しなければならない注射となっていますが、副作用は比較的少ないといわれています。

③ステロイド注射
1シーズン1回の注射で効果がありますが、その分かなり強い薬となっています。保険適用外なので高い治療費の負担になること・非常に強い薬なので副作用のリスクが高いとういうことを留意しておいてください。

まとめ

人間には異物の侵入に対して拒絶反応を示します。これは生命を維持するために大切な機能です。この機能の働きによって、アレルギー反応が起きるのです。つまり、花粉症は、ある一定の特別な体質を持った人がかかる症状ではなく、誰にでも起き得ることです。いつ起きるかというタイミングの条件に個人差があるだけのことなのです。
一度かかると、再発するという厄介な花粉症ですが、日常生活で予防・緩和ができるのですから前向きに取り組んでいきたいものですね。
 

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