溶連菌感染症、小児や乳児の症状は?発疹が有る時に抗生剤の種類や検査はどうすればいい?



みなさんは、溶連菌感染症をご存知ですか?
大人や子供関係なく誰でもなる可能性のある感染症なのですが、どんな病気なのか、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
実際私も、近くでかかった人がいないため初めて聞いたのですが、調べていくうちに知っておかなければならないと危機感を持ったので、まとめてみました。

溶連菌感染症とは?どんな症状?

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溶連菌とは、正式には溶血性レンサ球菌と呼ばれる細菌です。
症状としては、38~39度の発熱、のどの痛み、嘔吐などの症状から始まり、手足にかゆみの強い湿疹や、口の中に発疹ができ、「いちご舌」と呼ばれるように舌にぶつぶつと発疹が出ます。
特にのどの痛みに関しては、咽頭炎や扁桃炎などの病気を引き起こすため、溶連菌感染症はのどの病気といってもいいと思います。

感染力は感染してすぐが最も強く、飛沫感染経口感染によって、感染が拡大する感染症で、子供から子供に感染するだけでなく、抵抗力の弱っている大人や妊婦さんにも感染します。
そのため、小さいお子さんとお年寄りが一緒に暮らしているご家庭や、小さいお子さんがいる妊婦さんは注意が必要です。

予防策は?

溶連菌感染症は、他の感染症と同じで、手洗いうがいやマスクで予防することが出来ます。
小さいお子さんがかかってしまった場合、おむつ交換で便が何らかの形で口に入ってしまい、感染する可能性があります。
おむつ交換の際は、手洗いをしっかり行うなど十分注意してください。
また、コップや食器の使いまわしでも、唾液によって感染する可能性が高まるので、注意しましょう。

治療法は?抗生剤?

溶連菌に感染していると検査結果で分かった場合、熱やのどの痛みの症状を和らげる薬と一緒に、抗生剤が処方されます。
抗生剤は、感染菌を直接攻撃してくれる薬です。
溶連菌感染症にかかった場合には、抗生剤を飲むことで感染菌を減らすことが出来ます。
そのため、抗生剤を飲めば、3~5日で熱が下がります。
しかし、溶連菌がしっかりいなくなるまでは飲み続ける必要があるため、症状が治まったと思っても、処方された分は必ず飲みましょう
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抗生剤は、効果がある分、副作用として下痢になる方が多いです。
中にはアレルギー反応で蕁麻疹やアナフィラキシーショックを起こしてしまう可能性も少ないですがあります。
飲み始めにいつもと違う症状が出てしまった場合、病院に連絡をしましょう

子供がかかってしまったら?

溶連菌感染症は、お子さんだけではなく、大人もかかります。
ですが、3歳以下の小さいお子さんがかかってしまった場合、熱が上がらない場合もあり、発見が遅れてしまうと大変です。
また、重大な合併症にかかってしまう可能性があるため、早急に病院で診察してもらい、医師の指示に従ってください。

溶連菌の潜伏期間は2~5日間、溶連菌が完全にいなくなるまで10日~2週間です。
また、完治したかどうかは、症状が治まってから2~3週間後にわかります。
熱が下がったり、発疹が治まったからといって、安易に保育園や幼稚園、学校には行かないようにしてください

アトピー性皮膚炎のお子さんは、アトピーの中に溶連菌が入ってしまい、重症化する恐れがあるので、病院でしっかり診てもらいましょう。

最後に

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水分はしっかりとるようにしてください。
食事については、食べられるものを無理のない程度あげましょう
刺激が強い熱いものや冷たいもの、すっぱいものや辛い物は避け、ゼリーやヨーグルトなどの飲み込みやすいものや、お粥やうどんなどの消化に良いものをあげるといいと思います。

大人がかかってもつらい感染症です。
お子さんが感染してしまっては大変ですので、常に予防を気にかけてください。
もしかかってしまった場合には、勝手に自己判断せずに、病院で診察を受け、指示にしてがってください。

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