アセスルファムKの危険性や安全性は?発ガン性や血糖値の変化は?



ここでいきなりクイズです。
アセスルファムK(カリウム)とは、最近いろんなところで目にする言葉ですが、いったい何なのでしょう?

答えは簡単、お父さんが大好きなビールや、子供さんの好きなお菓子の裏面に表示されている原材料名を見てください。そこにしっかり表示されているはずです。つまりアセスルファムKとは、さまざまな食品に使われている人工甘味料の名称なのです。
今日は、そのアセスルファムKについて調べてみました。
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本当に安全な食品なの?

アセスルファムKとは、酢酸(食酢の主成分)を原料として作られています。砂糖の200倍の甘さを持つ人工甘味料で、0kcalの食品です。カロリーオフを謳い文句にすることができ、しかも安価なため、多くの飲料メーカーやお菓子メーカーで使用されているようです。
JECFAの評価では、毒性なし、発ガン性や副作用の心配もなしで安全な食品と言われています。しかも血糖値を上げることがなく、0kcalなので肥満につながることもないそうです。口にすることで人体に危険が及ぶことがない、理想的な人工甘味料と称されています。

JECFAとは「FAO/WHO合同食品添加物専門家会議」という国際連合の委員会です。
ぼーちゃん
よかった! 体に安全な食品なんだね。
もじゃ子
でも、口の中がいつまでも甘いし、ちょっと苦い気もするわ。

ただし、こんな怖い意見もある。

発ガン性あり?
アセスルファムKは、製造過程で塩化メチレンという物質が使われている場合があります。塩化メチレンは、呼吸器や皮膚から体内に吸収されると高い発ガン性を持つ、と言われる物質です。
「もしも…」の話になってしまうのですが、一つ問題提起をしてみましょう。
もしも製造過程で塩化メチレンが完全に取り除かれなかった場合、一つ一つの食品に含まれる量は微量でも、毎日の摂取で少しずつ体内に蓄積していく可能性はないのでしょうか? 若干心配なところではあります。

血糖値は上がってしまう?
アセスルファムKは血糖値を上げることがない、と言われています。しかしながら一方では、「アセスルファムKは血糖値を上げる作用があり、すい臓からインスリンを分泌させる」との研究発表が上がっているようです。このため糖尿病患者やその予備軍の方が、「血糖値を上げない」という謳い文句を盲信してアセスルファムKを含む食品を口にすることに、警鐘が鳴らされています。
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0kcalに隠された危険性?
アセスルファムKは体内で消化されません。アセスルファムKの分子は非常に小さく、腸から吸収されると肝臓経由で血管を通って腎臓に到達します。その後は尿といっしょに体外へ排出される、と言われています。そう言う意味で、「消化されない」=「エネルギーとならない」=「0kcalでヘルシー」と称されているのです。
ただしこのような循環は、体に大きな負担を担わせるものだと言う意見があります。動物実験では、肝機能障害やリンパ球の減少が報告されているようです。

最後に

通常の場合このような人工甘味料や食品添加物は、その申請から認可まで長い期間をかけて審査するので、単体としての安全性は保証されているそうです。ただし上のような意見がある限り、100%の信頼を寄せるには不安があるという人もいるでしょう。最終的には個々人の判断で、選び取って行くしか方法はないようです。

ぼーちゃん
お菓子にもたくさん入っているんだね。どうしよう…。
もじゃ子
自分でよく考えてから、選ばなくてはいけないわ。

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