北海道の広大な景色を思い描く中で欠かせないのが、白樺の木。
樹皮は白く雪を連想させるような色合いで、冬はその寒々としたイメージを更に増幅させる樹木でもあります。逆に、新緑に囲まれた別荘地の中の白樺は、まるで冬の寒さがウソだったかのような優しいイメージをもたらせてくれる樹木でもありますね。そんな白樺による花粉症があるのを皆さんはご存知ですか?
白樺の花粉症の時期は?
白樺の木の花粉は4月下旬から6月にかけてがピークになります。
白樺の木の花粉
北海道は花粉症の第一位に挙げられるスギの木が殆どないのですが、ハンノキの花粉が3月中旬頃から始まり、そのまま白樺の花粉の時期に突入する形になります。


ハンノキ

ハンノキの花粉
ハンノキは白樺の木同様にカバノキ科です。全国各地の沼地や湿地帯に多く自生しています。

白樺の木の花粉症の症状は?
それでは、どういった症状がでるのでしょうか?
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の痒み…と、ここまではスギ花粉の症状と同じなのですが、スギ花粉症の症状にない独特の症状があります。それは、バラ科の果物を接種すると口の中が痒くなるという事です。これは、バラ科の果物のタンパク質の構造が白樺の木の花粉の構造とよく似ているために、人体が白樺の花粉が体内に入ってきたと勘違いしてアレルギー症状を引き起こしてしまうのだそうです。
バラ科の果物;リンゴ・梨・イチゴ・桃・ラズベリー・サクランボ・梅・アーモンド等


白樺の木の花粉症対策は?
花粉症に対しての根本的治療はないそうです。なので、現段階では自身が注意して身を守るのがベストでしょう。早めに耳鼻咽喉へ相談し白樺の花粉の飛散する数週間前から服薬をすれば、少しでも症状を軽減する事が期待できると思います。
花粉症の原因となる白樺の木に近づかないようにしたり、晴れた日はなるべく外出を控えたり布団を外に干さないようにしましょう。もし、外出する際はメガネやマスクをし、花粉の付きにくい服装を心がけましょう。

