このところ人工甘味料について調べる機会があり、アセスルファムKやスクラロース等について調べました。少しばかりネットで検索して見ると、どちらもJECFA等の審査を受けているにもかかわらず、その安全性や毒性について多くの記事が書かれています。辛辣な記事が多く、まるで親の仇のような叩かれ様です。
国際連合の委員会がきちんと評価した食品であるのに、どうしてこう言うことが起きるのでしょう? それは100%人工物であるというところに、根強い不信感があるのではないでしょうか。
アセスルファムK等の人工甘味料が激しく嫌われる半面、ステビアやキシリトール等自然由来の天然甘味料は、思いのほか受け入れのハードルが低い傾向にあります。利用する人々の心のどこかに、「人工物=悪、ゆえに自然由来=良」という盲信に近い図式があるのでしょう。自然界にも怖い物はたくさんあるのに…。
そこで今日は、最近良く目にするようになったステビアについて、少し調べてみました。
そもそもステビアって?
ステビアとは、パラグアイをはじめとする南米原産の薬草(キク科の多年草)で、現地の民族は砂糖の代用品として何世紀にも渡って使用してきた植物です。加工して粉末の状態になったステビアは、砂糖の200倍以上の甘さがあるのに0Calで、血糖値も上げないという特色があります。
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危険性はないの?
古代ペルーにおいてステビアは、避妊薬として使用されていました。ところが最近の研究では、避妊薬としての効果はなく使用に当たっての副作用もない、とされています。また、甘味料としての使用だけではなく、医療用のハーブとして糖尿病や高血圧の治療、健胃剤、二日酔い、精神的疲労に対する強壮剤として使用されているようです。
白いかわいい花はステビアです。
葉っぱを噛んでみたら…
あま〜〜〜〜い😍
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— keiko (@souffler3) 2015, 10月 23
安全性はどう?
ステビアの有意義な特色として、糖尿病の原因の一つである「インスリン抵抗性」を細胞レベルで改善するため糖尿病の患者にも安心して使用できる、という部分があります。そしてC型肝炎ウイルスを抑制する働きやヒスタミン食中毒の解毒作用も確認されたようで、その他の薬効成分も現在研究中であるそうです。
最後に
ざっと調べた限りですが、ステビアに由来する危険性や毒性の報告は無く、安心して口にすることができる甘味料だと言えそうです。ちなみに日本のハーブ愛好家の間ではステビア栽培が静かなブームになっているようで、種や苗がDIY専門店やネットで販売されているようです。生育した葉をリーフティーで楽しんだり、美しい白花を観賞したりと用途が広い様子です。
ステビアの花。かわいいよ♡ pic.twitter.com/qSRo0zlRxL
— いく (@polu_akala) 2015, 10月 21