みなさんはデザイナーベビーという言葉を知っていますか?
中には、ニュースなどで聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、そもそもどんなものなのか、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
豆知識程度でも知っておくといいと思います。
デザイナーベビーとは?
ベビーデザインとは、受精卵の時点で遺伝子の操作をすることで、親が望む特徴を持つ赤ちゃんを作ることを言います。
親が子供の特徴をデザインするという意味で、デザイナーベビーと呼ばれています。
子供を”自分の理想に近づけたい“、”より優れた子供にしたい“との意味で行われる場合もありますが、中には親の障害や病気が遺伝しないように行うという場合もあるようです。
このデザイナーベビーは賛否両論あり、技術や倫理的な面で問題視されています。
また、ビジネスとして成り立ってしまった場合の危険性などの心配の声も多いようです。
デザイナーベビーで、イケメンで頭の良い、運動神経も良い子供が欲しい
— さくらんぼ系男子。 (@WinnerWind) 2015, 7月 30

デザイナーベビーは日本でも行われている?
このデザイナーベビーは、日本ではまだ遺伝子の操作は行っていません。
しかし、その先駆けとなる受精卵の遺伝子を調べる着床前検診は行われています。
着床前検診とは、不妊治療の際に行われる検査で、母親の子宮内に受精卵を戻す場合に、異常があるかどうかを調べるために行われるようです。
この検査によって、異常のない遺伝子を持つ受精卵を、母親の子宮へ戻すことができるようになっています。
この検査をする技術を応用すれば、”日本でもデザイナーベビーは行える“と言われているようですが、法律的な面ではまだ先のようです。

海外でのデザイナーベビーについて 「アメリカでの事例」
日本ではまだ行われていませんが、海外ではすでに進展があります。
中でも、アメリカではデザインベビーに関する特許が認められています。
アメリカの遺伝子検査会社”23アンドミー”が持つ、唾液によって遺伝子情報を解析し、目や髪の色、がんや病気のリスクを予測する方法の特許が認められました。
この方法で、アルツハイマー病や糖尿病など120程度の病気や、目の色や筋肉のタイプなど、250項目もの判定ができるようです。
アメリカでは、精子バンクや卵子バンクによって、有能な遺伝子を持つ精子や卵子を買う人たちが増えているため、デザイナーベビーの風潮も、広がるのではないかと言われています。
最後に
自分の理想の子供がデザインできるというのは、魅力的な気もします。
また、遺伝性の病気の方で、”子供がほしいけど遺伝したらかわいそう“と思っている方にも、この方法があれば夢を持てるのは事実です。
しかし、思い通りにならなかった場合の問題の大きさや、倫理的な面から、必ずしもいいものとは言えないと思います。
今後、この技術がどのように使われていくのか、見守る必要がありますね。
デザイナーベビーという、卵や若い胚のときに遺伝子を入れ替えて両親のイメージ通りの子供を作ろうという研究がある。例えば、このくらいの芸術的才能で、知能はこの程度ってすると、みんな同じ子が産まれてくる恐れがあるので、倫理的にとても危険。
— 恋愛のあるあるbot (@renairr_bot) 2015, 9月 4

