山形県は、県内全域が日本海側気候で、そのおよそ九割が特別豪雪地帯となっています。新潟県や秋田県と同様に雪の多い地域でスノースポーツが盛んな地域でもあります。
山形にも多くのスキー場が存在する中、ここではさまざまな人気スポットをご紹介します。
山形を代表するスキーのメッカ
蔵王温泉スキー場
単独のスキー場としては、日本最大の面積を誇り、変化に富む多くのコースがあります。
蔵王温泉とともに発展して来た長い歴史があり、安比高原とともに、東北を代表するスキー場と言えるでしょう。
1925年の開業ですから、既に90年以上の歴史が刻まれています。
頂上部の樹氷原コースでは、樹氷を見ることができ世界的に有名な場所でもあります。
樹氷のその成り立ちは、非常に偶然の重なりによって形成される一種の自然現象です。過冷却水滴といって0度で凍らない水滴が木々に付着し、その上を常に同じ方向から雪が強風で運ばれて凍るのです。
発見当時の呼び名は『雪の坊』。
英語では『スノーモンスター』。
正に雪の塊がモンスターに見えますね。
発見されたのは大正14年だそうです。蔵王の厳しい冬は、近代まで人を寄せ付けること無くひっそりと時が過ぎて来たことを感じさせます。
この蔵王スキー場は、多彩なコースがあり、初心者から上級者までコースを選択することでき、幅広い方々が楽しむことが出来ます。
広大な面積のなせる技と言えるでしょう。
雪の多さから、滑走期間が長いのも特徴で頂上部では5月までスキーを楽しむことも可能です。
上級者向けのゲレンデは、斜度38°の横倉ゲレンデをはじめ、斜度32°の大森ゲレンデ、斜度25°の涸沢パラダイスゲレンデ、斜度35°の中央ゲレンデなどが、あります。
1月から3月までは、蔵王ロープウェイ山頂から見事な樹氷を見ることが出来ます。
さまざまなコースが配置されていて、平坦で初級者でも滑走が可能なコースが多くもあります。
しかし、中には難しいコースもあり、コース幅が狭いなど上級者向けのコースもあるので、現地では注意してコースガイドに従いましょう。
無理をぜず、ご自分にあった楽しみ方をお選びください。
ここは、樹氷が出来るほどの寒さが、繰り返しくる土地柄です。
昼間一旦溶け緩んだシャーベット状の雪が夕方には、再び固まり氷になります。
アイスバーンと言われるゲレンデを滑り降りるには、技術や、体力、知識などが充分必要となります。
自然を理解し、安全にスノースポーツを楽しみましょう。
そうすれば、立派な樹氷を思う存分、安全に楽しむことが可能となります。
蔵王と言えば、樹氷、スキー、温泉と楽しみもいっぱい。
首都圏からのアクセスも比較的ラクと言えるでしょう。
営業時間は、午前8時30分〜午後5時
ナイターは、午後5時から午後9時(横倉ゲレンデ・上の台ゲレンデのみ)
不思議な形の樹氷を見ながらスキーを楽しむ。
初心者から上級者まで充分楽しめるのも魅力です。
近くには、国際スキー連盟公認スキージャンプ場があり、見どころもいっぱいです。
2月上旬には、さまざまなイベントも。
蔵王温泉第露天風呂第解放や、雪と炎の響宴、雪の坊祭りが開催されます。
スキー施設としては、ベースセンタージュピア、蔵王センタープラザなど、レストハウスが多数ありますので、非常に便利にスノースポーツが楽しめること請け合いです。
約7000台の駐車場が完備されています。
スキー以外にも樹氷を見学するだけの観光客も増えています。ロープウエイが整備され、山頂にも非常に行きやすくなっています。
http://snow.gnavi.co.jp/guide/htm/r0177s.htm
黒伏高原スノーパーク
ジャングルジャングル
スキーヤー、スノーボーダーから圧倒的な支持を得ているスノーパーク。
キッカー、レール、ボックス、ウォールなど多彩なアイテムが常設されており、若い客層に人気のスポットです。
アクティビティが、非常に充実したスノーリゾートと言えるでしょう。
クロスコースは、初心者から上級者まで、幅広くお楽しみいただける本格的なコースを備え、ゲレンデも非常に魅力の多いレイアウトとなっています。
黒伏山に向かって滑り降りる5コースは開放感に満ちた爽快なコースです。
リフトも乗りたい!
子供専用ゲレンデは二ヶ所と充実しており、小学生6年生まではリフト料金が毎日無料。
子供スキースクールは常設されていて、いつでもしっかりしたスキーの基本を学ぶことが出来るのです。
大自然の中で、雪車遊びや雪遊びも安心して楽しめます。
入場料も無料なので家族で楽しむには、最高のスノーリゾートと言えるでしょう。
お子様向けのさまざまなイベントも用意されていて子供たちには、楽しい思い出が作れるスノーリゾートなのです。
http://www.jxj.co.jp
日本百名山・吾妻山登山口
天元台スキー場
標高1,300メートルに位置し、日本百名山の吾妻山登山口でもある天元台高原にあるスキー場です。
山形県随一の積雪量を誇るスキー場で、最も高い北望台は、標高1,820メートルにあります。最長のコースは、スキー場山頂から白布湯元駅までの6キロのコースとなっています。
冬期営業は、11月中旬から5月上旬まで。(気候条件により営業日の変更有り)
標高の高さから、どこよりも滑走期間の長いスキー場。
また、サラサラのパウダースキーで上達も早く、ケガも少なく安心です。
冬だけでなく、夏にはグラススキー場としても開放されています。
スキー場山頂からは、お天気がよければ月山や鳥海山、蔵王などを望むことが出来ます。雪の多さ、雪質、眺望は山形県でも上位にランクし、パウダースノーが体験できるスキー場です。
雪質の良さから、アルペンスキー大会、スノボード大会が開催されています。
歴史あるスキー教室『SAJのスキースクール』ではバッジテストなども行っていて、白布湯元駅には天元台高原スキー場でのバッジテスト1級取得者の名前の書かれた板が掛けられています。
多くのスキー愛好者が訪れるに足るスキー場なのです。
最大斜度は32°、コース数は7本。
あなたもこの歴史あるスキー場で、バッジテストにチャレンジしてはいかがでしょう。
http://www.tengendai.jp
あらゆるレベル対応のスキー場
蔵王猿倉スキー場
山形県ではじめて人工降雪機を設置したスキー場です。
土地柄として、安定した天候の場所に位置し、強風、吹雪などの悪天候が少なく、リフトの運休も滅多に無い安心して利用できるメリットがあります。
そして、スノボードは全面禁止でもあり、小さなお子様連れでも安心してスキーが楽しめるのも特徴と言えるでしょう。
子供向けのスキースクールも実施されています。
安定した気候のスキー場で楽しくスキーを覚えることが出来るのです。
『猿倉スキーこどもの日』や各種大会といったイベントも実施されています。
猿倉スキーこどもの日には、ジュニアの特別バッジテストを開催します。講習会もついていて素敵な思い出になることでしょう。
標高は800メートルから700メートル。コース数は、5本。最長滑走距離は700メートルと、山形県内の他のスキー場と比べると派手さはないものの、小さなお子様がはじめてスキーを学ぶには、安心なスキー場。家族揃って楽しめるスノーリゾートと言えるでしょう。
スキー場としては1977年5月に開発が着手され、1983年11月に山形県のスキー場で初となる、人工降雪機を設置しました。
豪雪地帯を謳う、同県内の他のスキー場と比べ、安定した気候が雪に慣れていない初心者には、絶好の練習場となっています。
スノーボーダーには、残念ですが、ご家族連れで、雪車や雪遊びを楽しんでみてはいかがでしょう。
家族パックの割引、ジュニアスキー教室など家族向けのサービスが充実しています。詳しくは、ホームページをご覧ください。
http://www.zao-sarukura.co.jp
積雪量が多過ぎる
月山スキー場
人工降雪機を使用するスキー場もあれば、積雪量が多すぎて冬場に路が断たれるスキー場があります。ここ月山スキー場は、その降雪量の多さで冬のアクセスが断たれ、春(4月上旬)から夏(7月下旬)にかけて営業をする珍しいスキー場として有名です。夏にスキーが楽しめるとあって、全国からスキーヤーが訪れます。
冬にスキーに行けなかったり、冬も夏もスキーを楽しみたいと言う方には、持ってこいのスキー場となります。
規模としてはコース数が4本、ペアリフトが1本、Tバーリフトが3本と大規模なものではありません。しかし、姥ケ岳山頂付近には、ほとんど木々がないので、非常に広大な滑走可能エリアがあり、広大なゲレンデでスキーが楽しめます。
ほとんどが、残雪でのスキーとなりますので吹雪などはありませんし、服装もTシャツなどの軽装で楽しめるのも特徴です。
スノーボードの利用も全面可能。山頂からは、お天気がよければ月山湖を望むことが出来ます。また、冬のリフト運休時には、通常のスキーは出来ませんが、バックカントリースキーやスノーモービルが楽しめます。
ひと味違ったスノースポーツが楽しめるスポットです。
私をスキーにつれてって!
降雪量が多い地域だからこその楽しみ方であり、何よりもスキーが好きな方向けのスキー場と言えるでしょう。
雪の量や営業日程などは、その年によって異なりますので必ず、現地への確認、ホームページの確認をしてお出かけください。
http://www.gassankanko.jp
その年により降雪量で開催される予定日が変更になることがあります。必ず、ホームページ等でご確認の上お出掛けください。