乳腺炎になってしまった時、症状が軽い場合は自分で何とかしたいと思う方も多いと思います。
そんな場合、マッサージや冷やす以外に、葛根湯を飲むことでも、効果があるようです。
薬局に行けば簡単に手に入る葛根湯ですが、どんな効果があり、いつまで飲んだらいいのでしょうか。
今回は、乳腺炎になってしまった時の葛根湯の服用について、お話したいと思います。
乳腺炎に葛根湯はどんな効果がある?
すでに知っている方も多いと思いますが、乳腺炎とは、母乳が出る乳腺で何らかの原因があり、詰まってしまったことで炎症が起きてしまことです。
また、乳首に傷がついてしまって、そこからウイルスなどが原因で炎症を起こし、乳腺炎になってしまうこともあります。
乳腺炎は、痛みや熱を伴うため、授乳中のお母さんにはとても辛いです。
そんな乳腺炎に、どうして葛根湯が効果的なのでしょうか。
そもそも葛根湯とは、体の熱や腫れ、痛みを和らげてくれる効果があります。
また、血流を良くしてくれる効果があります。
そのため、乳腺炎で熱が出てしまった場合や、痛みがある場合にとても効果があります。
また、葛根湯には血流とともに母乳の流れもよくする効果があるため、母乳の詰まりをなくし、母乳が出やすくする効果が期待できます。
葛根湯を飲み、マッサージをすることで、より効果があるようです。
乳腺炎で葛根湯処方された。風邪にも葛根湯、肩こりにも葛根湯。葛根湯ってすごくないか?
— しみお (@cac_30) 2015, 4月 11
葛根湯、風邪かも…って時に効くよね。
あと、第二子産んで乳腺炎繰り返してた時にお世話になった。体あったまるから乳が出やすくなる
— min (@nebosuke_wombat) 2015, 9月 5
葛根湯はいつからいつまで飲むの?
葛根湯が効果を発揮するのは、乳腺炎になりかけのタイミングです。
葛根湯は、体を温める効果もあるため、初期の段階で汗をかき、体の内部に症状が進行しないように働いてくれます。
そのため、乳腺炎の初期症状と言われる、白斑が見られた時や痛みや違和感が出た時がに飲みましょう。
また、葛根湯は即効性がありません。
じわじわと効果が出てくる場合がほとんどです。
そのため、2~3日は服用して様子を見ましょう。
そこで症状が軽くなったり、違和感がなくなれば問題がないと思います。
しかし、数日服用しても効果がない場合や、さらに痛みなどが悪化する場合は、助産師がいる病院で診てもらってください。
助産師がいる病院がわからない場合は、近くの産婦人科か出産した病院に聞くといいと思います。
どんな葛根湯でもいい?市販されてるのも問題ない?
近くの薬局へ行くと、いつでも手に入る葛根湯ですが、どれもほとんど同じような成分でできています。
葛根湯は漢方のため、授乳中に飲んでも問題ありません。
授乳中に風邪っぽい時にも安心して飲めるので、家に常備しておくといいと思います。
もし、成分が気になる方は、「○○成分配合」と記載されている物は避けるといいと思います。
薬剤師や医師に一度相談してみるのもいいかもしれません。
葛根湯は長期間飲み続けてもいい?
葛根湯は、乳腺炎以外にも風邪や筋肉痛などにも効果があるのは知られています。
それらをあらかじめ防止するためにと、「常に飲み続ければいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
また、今回の様に乳腺炎の初期症状があったことで飲み始めてから、症状が改善されないからと、何週間も飲み続ける方もいるかもしれません。
葛根湯は漢方なので、体に害がほとんどないと思う方は多いと思いますが、長期間服用し続けることはしないでください。
長期間服用すると、肝機能に障害が起こったり、むくみや血圧上昇などが起こってしまう可能性があります。
葛根湯は、あくまでも簡易的処置として必要な時にのみ服用し、数日たっても改善されない場合は病院へ行って、診てもらうようにしましょう。
最後に
「乳腺炎かも」と思った時、早めに葛根湯を飲み、悪化するのを防ぎましょう。
誤った服用の仕方では、乳腺炎の改善どころか、逆の効果を生む可能性もあります。
不安を持った場合には、様子を見るのではなく、すぐに病院で専門家に診てもらうことをおすすめします。
賢く葛根湯を使って、いつ起こるかわからない乳腺炎に備えましょう。