ずっと前のことになりますが、旅行会社のツアーで巨峰のブドウ狩りに行ったことがあります。
その時に、袋を被せた状態のままでブドウの成熟度を見分ける方法を教えてもらいました。さて、それはいったいどうやるのか…。
答えは簡単、ブドウに被せた袋の下には小さな穴が開けてありますので、そこから中を覗けば良いのです。成熟が進んだものは袋の中が黒っぽく見え、未成熟の物は中が赤っぽく見えるのです。
ところが、教えに従ってGETしたものを家で食べてみると、やや酸味が強いような…。どうやら成熟度を見分けるには、多少の熟練が必要なようです。
さて、今日は犬にブドウを食べさせても良いか、少し調べてみました。
急性腎不全になることもある
犬が食べてはいけないものをネットで検索すると、たまねぎやチョコレートと同様に、果物の部類ではまず先頭に上がってくるのがブドウです。どの成分が毒なのかははっきりしていませんが、うかつに食べさせると急性腎不全を引き起こす成分が含まれているようです。
これは生のブドウだけでなく、乾燥させたレーズンにも言えることで、干すことでさらに成分が凝縮されて症状が出やすくなるのでは…と言われています。
ちなみに日本での報告例はまだ少ないのですが、アメリカや英国では毎年のようにブドウを食べたことで中毒になった報告が上がっており、死亡した例もあるようです。
我が家の愛犬は、果物を食べたがるんですよ~!少しあげてたんですけど、犬はブドウ食べちゃダメだったんですね!知りませんでした。 pic.twitter.com/rv5MFODxEC
— バイクショップ ナンバーワン (@bikeshopNO1) 2015, 10月 7
どのような症状が出るの?
ケースバイケースで個体差もあるのですが、ブドウによる中毒症状としては、食べてから2~5時間後に元気喪失、嘔吐、水を良く飲む、多量の尿をする、または逆に尿が出なくなる、尿の色が変色する、体にむくみが出る等の症状が現れます。さらに急激に悪化すると後日急性腎不全を発症してしまうので、もしも誤ってブドウを与えた後にこのような症状が出た場合は、すみやかに獣医さんに診てもらいましょう。
どれくらい食べたら危険なの?
一般的に言われるところでは、生のブドウでは犬の体重1kgに対して32g(レーズンの場合は11~32g)だそうです。目安としては、小型犬の場合ブドウ1房ほどの量になるのでしょうか。ここまで大量のブドウを与える飼い主さんは少ないと思いますが、うっかり目を離した隙に丸ごと食べてしまった…ということも考えられます。また、上でも述べましたが、どの成分が毒なのかがはっきりしていませんので、「少量だから大丈夫」という考え方ができないのです。
人間にとっては美味しいブドウも、犬にとっては危険なもののようです。くれぐれも誤食には気をつけてあげてください。