少しずつ秋も深まり、朝晩は肌寒く感じる時も増えてきました。あと一月もすれば炬燵の出番がやって来るのでしょうか。寒さが苦手な私としては、これ以上寒くなると辛いのですがね。
さて、炬燵と言えば連想されるのがミカンです。あったかくしてくつろぎながら、甘くて美味しいミカンを頬張る。極楽浄土ではないでしょうか。こんな時は犬も同様で、炬燵の中から這い出して来ると、鼻先で突いて飼い主の食べる物を欲しがります。
今日は犬にミカンをあげてもいいのかを、少し調べてみました。
与えても大丈夫です。
ご存じの通り、ミカンは１００ｇ中に約８７ｇと水分をたっぷり含んだ果物です。このため手軽な水分補給の食べ物として扱えます。また、栄養成分ですが、疲労回復に役立つビタミンＣ、利尿作用のあるカリウム、ビタミンＡに変換されて免疫力アップにつながるβ‐カロテン、体を動かすエネルギーとなる糖質（炭水化物）、貧血予防や細胞再生を促す働きの葉酸等が含まれています。
みかんしゅきしゅき犬 pic.twitter.com/dqigrPJI5e
— 犬画像bot (@yuruyuru_a) 2015, 10月 8
犬は体内でビタミンＣを作れる。
人間は「食べる」という方法でないと、ビタミンＣを体内に取り入れることはできません。しかしながら犬は、自分の体内でビタミンＣを作り出すことができる生き物です。このため、「犬にビタミンＣは与えなくても良い」と言われることがあります。ところが次のような場合にはビタミンＣが大きく不足するため、補給してあげた方が良い場合もあります。
1. 激しい運動で疲労している。
2. 引っ越しして環境が変わったことや、新たに多頭飼いとなったため、強くストレスを感じている。
3. 病気をして体調不良になった。
このような時は適量を与えて、体調回復に役立てても良いのかと思います。
どれくらいが適量なの？
犬の体格にもよりますが、１日に与えて良い量は、薄皮や筋を取り除いたミカンで１５ｇ程度が適量と言われています。
これだけは気をつけて。
ミカンに含まれる食物繊維は、食べ過ぎると消化不良を起こしてしまいます。下痢や嘔吐につながるので、過剰に与えるのはやめてください。また、糖分にも注意を払った方が良く、過食で肥満にならないように気をつけてください。
最後に、ミカンに限らず柑橘類の果実には、ソラレンという中毒性の物質が含まれています。このため犬にミカンを与える際は、必ず外皮や筋、薄皮等を取り除いて、果肉だけを小さく刻んで与えてください。
甘くて美味しいミカン、どうか愛犬と一緒に楽しく味わってくださいね。
