賀名生 梅林は、あのう ばいりんは、丘陵を麓から中腹まで約2万本の梅が咲くことで県でも有数の梅林として広く知られています。雲海を見ているように梅の花がほころび、ほのかな香り広がる山々を被い尽くしています。
賀名生梅林 の梅祭りの見どころと魅力
南北朝時代に後醍醐天皇をはじめする都を追われた公家たちによって賀名生の梅の花が歌に詠まれているところからも、既にこの地の梅が香りとともに700年も前から咲いていたことが伺えます。
大正12年東宮殿下の御成婚を記念して5千本の苗が植えられて、その後も増殖を繰り返されて、賀名生の梅林として知れ渡ることになったと言われています。純白とか紅色の花が早春の陽を浴びては、壮観な風景を魅せてくれます。
南朝の史話が残るこの地で、雅やかな花の色は、丹生川の支流に南朝のロマンを描いてくれているようです。延元元年12月に足利尊氏に都を追われた後醍醐天皇は吉野への道すがらここ賀名生に拠られ堀孫太郎信増の邸宅に迎えられたと言われます。
また、正平3年後村上天皇も吉野より逃れ、この邸宅にはいりました。正平6年10月足利氏が南朝に帰順したことから、正平7年の正月に後村上天皇は願いが叶ってめでたいという思いから賀名生と改める勅書を下されたといわれています。読み方は かのうでしたが明治の初めになって読み方を あのうに統一されたということです。長慶、後亀山天皇の皇居にしたとも伝えられています。今なお当時の面影を残して全国でも最古に属する民家で重要文化財に指定されています。
賀名生梅林 の梅祭りの見頃
2月下旬頃から3月下旬頃までが見ごろで、山全体に広がる紅や白の風景は見とれてしまうくらいです。
全てを回るのに3時間くらいは要する梅林ですが山には道が狭く駐車できるところもありませんので、麓付近の無料駐車場に車を停めて歩いて登るほうが、花や風景も堪能できます。
賀名生梅林の梅祭りの混雑状況
広大な山ですのでさほどの混雑はないとおもわれます。五条駅から賀名生和田北口までの道のり、駐車場は混雑が予想されますのでご注意ください。
賀名生梅林へのアクセス
南海電鉄利用の場合は高野線「橋本駅」でJR和歌山線に乗換え「五条駅」下車。
いずれも「五条駅」から路線バスで20分くらいで、「賀名生和田北口」下車して徒歩1分くらいで到着です。
近鉄利用の場合:京都線、大阪線「大和八木駅」下車。
南大阪線「高田市駅」下車。御所線「近鉄御所駅」下車。
いずれも路線バスで「賀名生和田北口」下車して徒歩1分です。
南阪奈道路葛城ICから国道24号経由40分です。
梅の開花期間中のみ100台分収容できる駐車場がありますが
有料です。普通車で300円の駐車料金が必要です。
賀名生梅林の梅祭りの口コミ
賀名生梅林、2万本の梅の木を2時間かけてゆっくり歩いて満喫!梅の花の優しい香りが漂っていました。途中、梅の木がないエリアでは樹木の香りを感じたり、地元の方が振る舞われているおでんの香りがしたり…。嗅覚が刺激される里でした。 pic.twitter.com/EuMH5s6dsU
— パ・ド・キャトル@りえ (@pdq_rie) 2013, 3月 17
南朝の里、西吉野賀名生の垂れ梅も見頃だそうです
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ pic.twitter.com/oQm7XeGGyy
— supernova2132 (@supernova2132) 2013, 3月 16
賀名生の里なう。後醍醐天皇皇居、北畠親房公墳墓。 pic.twitter.com/enxhhBAu9i
— 城郭放浪記 (@jokaku_horoki) 2014, 12月 20