玉ねぎの効能、健康美容効果や栄養成分とカロリー食べ過ぎの副作用と賞味期限



タマネギは、ネギ属の多年草で原産地は中央から西アジアだと考えられています。
ふだん食べている白い実のような部分は、葉(鱗葉)が重なり合い層状になっている部分で鱗茎(りんけい)と呼びます。

玉ねぎは生・焼く・上げる・煮込むなどのどんな料理にも使え、年中安価に手に入る主婦にとっては家計に優しいオールマイティな野菜です。
西洋料理のベースとして欠かせないことから「西洋のかつおぶし」と呼ばれているそうですよ。

引用元:https://jp.pinterest.com/pin/414401603193209513/

タマネギの健康・美容効果と栄養分

●硫化プロピル
血糖値の上昇を抑える
玉ねぎ独特の辛味は「硫化プロピル」の成分からくるもので、特に切りたての生の玉ねぎに多く含まれています。
血液中にある糖の代謝を促すことで、血糖値の上昇を防ぐ働きがあります。

もじゃ子
硫化プロピルは息を吸うだけでも体内に吸収することができるのだそうですよ。

コレステロール値を下げ血行を良くする
硫化プロピルは空気に触れて酸化することで「トリスルヒィド」に変わり、さらに長時間の加熱で「セパエン」という物質に変化していきます。
トリスルフィド、セパエンは中性脂肪・悪玉コレステロールを抑える作用があり、血液をサラサラにさせる働きは生の時よりも高くなると言われています。

●アリシン/イソアイリン
疲労回復・不眠解消・集中力アップ・胃腸を強化・殺菌作用
ビタミンB1とアリシンが結合しアリチアミンとなり、ビタミンB1の吸収促進や働きを長時間持続させる働きがあります。
また、玉ねぎを食べるとビタミンB1不足が改善され胃の消化液の分泌を活発にします。

血糖値の上昇を抑える・血栓予防・肩こり・冷え性・美肌効果
タマネギを切るとツーンとした独特の香りがありますが、その成分がイソアイリンです。血液の流れを良くする働きがあります。
その効果は中性脂肪の値を下げたり、血糖値の上昇、血栓の予防だけでなく、肩こりや冷え性が改善、また新陳代謝も促進されるので美白、美肌効果も期待できます。

ケルセチン
アンチエイジング・ダイエット
玉ねぎに含まれる色素成分ケルセチンはポリフェノールの一種でフラボノイドに属する成分です。
フラボノイドは強い抗酸化活性があるとされます。
ケルセチンにはケルセチングルコシドという人間の体に吸収されやすい形状があります。
玉ねぎはケルセチングルコシドが豊富な食材の代表とも言えます。

引用元:https://jp.pinterest.com/pin/325948091754539396/

老化防止(シミしわを予防、改善:美肌効果)、アレルギー抑制
強い抗酸化作用あるので有害な活性酵素を除去します。
老化の大きな原因のひとつは、酸化です。体の細胞を劣化させる活性酸素を抑制してくれることでアンチエイジング効果につながります。
さらに、ケルセチンは腸内の脂肪と結びついて脂肪を固め排泄を促します。
硫黄化合物による血液サラサラ・血液循環促進作用と合わせて、デトックス食材としても注目されている玉ねぎはダイエット効果も期待できます。

もじゃ子
玉ねぎの皮にはケルセチンが玉ねぎの中の白い部分よりも20倍も多く含まれていますよ。薄皮をオリーブオイルで炒めスープにして飲むなど活用したいですね。

生活習慣病(動脈硬化、心筋梗塞、高血圧、動脈硬化など)・記憶力向上、認知症予防
血液をサラサにしたり、毛細血管などを強くする働きをしてくれます。血行がよくなることで生活病だけではなく、脳にも栄養が行き渡り認知の予防にもつながるのでしょう。

●ケンフェロール
ダイエット・免疫力アップ
ケンフェロールは細胞にあるミトコンドリアを活性化します。
ミトコンドリアが活性化すると糖や脂肪の燃焼効果や代謝が高まるのでダイエットにも効果があります。

またミトコンドリアの活性化はそれぞれの臓器の機能を高め、免疫力アップにもつながります。
ストレスを和らげる作用や、風邪、ガンや心臓疾患などの予防効果も期待されています。

玉ねぎは食べあわせで効果アップが期待

●豚肉やレバー、かつお、大豆などで疲労回復効果
●トマトやピーマン、オクラと玉ねぎの組み合わせでストレス予防効
●サンマ、にんじんやワサビと一緒に使って美肌効果
●ゴボウ、大根、ニンジンと合わせると肥満防止効果
●納豆、レタスやトマト、酢と合わせて食べると不眠の改善

引用:https://jp.pinterest.com/pin/317574211201302762/

酢タマネギを作って保存

NHKの「ためしてガッテン」で紹介された酢玉ねぎはサラダや酢の物に使えて重宝します。
玉ねぎと酢には、疲労回復やダイエット効果、血液をサラサラにする効果があり、健康・美容にいいので一緒に取り入れたいものです。

●酢玉ねぎの材料
・玉ねぎ…中1個(約200g)
・お酢…大さじ5
・塩…少々
・ハチミツ…大さじ1.5~2(お好みで)

●酢玉ねぎの作り方
①玉ねぎを軽く水洗いし、皮をむきます。

②玉ねぎを薄くスライスして、15分以上そのままに放置しておきます。水にはさらさないようにしてください。

③玉ねぎとお酢を保存用の容器に入れ、お好みでハチミツも入れます。

④冷蔵庫に入れて保存します。

酢玉ねぎは、2~3日ほど寝かすと食べごろになり、1日に50グラムほどをお酢と一緒に取り入れると効果もアップです。賞味期限は冷蔵庫に保存して1週間~2週間です。

カロリー・副作用

玉ねぎのカロリーは100グラム中37キロカロリーです。
身体に良いことはわかりますが、副作用はないのでしょうか?気になるところです。

●ケルセチンの副作用
玉ねぎに含まれているケルセチンは、一度におよそ700ミリグラム以上摂取すると、腎臓障害などを引き起こすという報告があります。
心配なところかもしれませんが、玉ねぎの含有量は1キログラムでおよそ80から150ミリグラムです。副作用を引き起こすには、途方もない量の玉ねぎを食べなければならないということになります。

ただ、大量に摂取で胃腸の不調が起きることがありますので、何事も食べすぎはよくありませんね。

臨床検査において、アスピリンとの併用で、タマネギアレルギーを増加させる可能性があるという1件の症例が報告されています:軽度のタマネギアレルギーを持つ人がアスピリンとタマネギを同時摂取した後、重篤なじんましんおよび腫脹がみられたそうです。

引用元:https://jp.pinterest.com/pin/536350636845425177/

お料理のレシピも幅広く手軽に取り入れられる玉ねぎは私たちにとっては身近な食材なのが嬉しいです。健康・美容のためにも美味しく楽しみながら玉ねぎを食卓に取り入れていきたいものです。

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