このところ人工甘味料として、アセスルファムK等とともに目にするようになったものに、スクラロースがあります。砂糖の600倍の甘味を持つそうですが、砂糖のように体内で消化吸収されないためカロリーオフ食品として使用されています。コンビニなどで販売されている甘いお菓子には、甘味料としてスクラロースが使用されていることが多いようです。
安全性はどうか?
スクラロースはJECFA他の医学・科学機関、規制当局により、「体内に取り込まれても、24時間以内にほぼ100%が代謝・分解されることがなく排出される物質」であることが報告されています。このため血糖値やすい臓のインスリン値に影響を与えることがなく、親水性もあるため体内に蓄積される可能性も微小とされています。


怖い意見もある。
強い毒性がある?
「スクラロースは新しいタイプの農薬を研究開発中に発見されたもので、強い毒性を持つものである」スクラロースについてネット検索をすると、このような記事がいくつも出てきます。しかしながらその出所は…というと、いくつか検索しても探し出すことができず不明です。ひょっとしたら都市伝説の一つかな? と言う気もするのですが、実際のところはどうでしょうか。火のない所に煙は立たぬ、ということも考えられますので一笑に付すわけにもいかないのですがね…。
非常に有害?
「スクラロースを摂取すると、体内でいくつかの違う成分に分解され、その中には肝臓に非常に有害な物質がある」とも言われています。ただし、これも「農薬云々」の話と同様に出所が不明な情報なのです。一般的には「スクラロースは体内に取り込まれても、24時間以内にほぼ100%が代謝・分解されることがなく排出される」とされていますので、分解されるのか、分解されないのか、どちらの情報を信用するのかは個々人で判断するしか手はないようです。
また、スクラロースが有機塩素化合物であることから、その害を心配する声も出ています。
138度の高温で加熱した場合に塩素系のガスが発生したとか、しないとか…。これも真偽が不明な情報ですが、スクラロースを含む食品を油で加熱した場合はこのような高温になるので、注意だけは必要なのかもしれません。
お酒(チューハイ)の成分表。着色料の赤102と青1、そして甘味料(人工)のアセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム-L-フェニルアラニン化合物とかいうわけ分からないカタカナの物質がは言ってて怖い。人口甘味料はキライ。 pic.twitter.com/58Is06TDSI
— KouheiInTokyo (@Kouhei13Toronto) 2015, 10月 5
スクラロースは虫歯になる?
スクラロースそのものは非う蝕性で、虫歯の原因にはならないことが報告されています。また、食品中に含まれる量もごく微量なので、特に心配することもなさそうです。


最後に
アセスルファムKと同様に、スクラロースのような人工甘味料や食品添加物は、その申請から認可まで長い期間をかけて審査します。ネットで検索した結果、「20年もの時間をかけて審査した」という情報もありました。ただしそれでも、100%の信頼を寄せるには不安があるという人もいるでしょう。最終的には個々人の判断で、選び取って行くしか方法はないようです。