2016年3,4月の花粉症対策、花粉量とピーク今年の傾向



メディアでは、近年異常気象がなにかと取り上げられていますが、このことが植物の花粉量などに影響があるのでしょうか?
毎年花粉症で悩んでいる人には、特に気になるところです。
果たして2016年、今年の花粉の状況はどうでしょうか?
3月4月はすぐそこまで来ています。日本気象協会と環境省が発表している花粉情報を元に「今年の花粉に対する傾向やピーク、対策」などをまとめてみました。

2016年花粉のシーズン (日本気象協会による今年の花粉予想)

東北地方は例年に比べて花粉飛散量はやや多め・その他の地域は少なめ・九州、四国、近畿、北海道は例年の半分以下の飛散量
●例年に比べると、花粉の飛散量はほとんどの地域で、少なめになりますが、東北地方では、例年に比べて花粉の飛散量がやや多くなると予想しています。
花粉の飛散量は成長して花になる芽(花芽)の形成が影響します。昨年の夏の天候を振り返ってみると、北日本と東日本では、太平洋側を中心に晴れて暑い日が多く日照時間と降水量はほぼ平年並みで、花芽の形成に適した天候でした。
西日本では、曇りや雨の日が多く晴れて暑い日が平年より少ないといった低温・日照不足・多雨が多かったために、雄花の生育に不向きで花芽が形成されにくい天候条件でした。
つまり、東北地方は花芽が沢山形成される気象だったのです。

春の花粉スギ・ヒノキの飛散予想 (環境省)

日本人の花粉症の大半がスギ・ヒノキが原因といわれています。昨年2015年の春に比べて飛散量や開始時期など気になりますね。
(1)スギ・ヒノキ
●四国及び九州地方、中国地方の大部分並びに東海地方の一部はかなり多い
●関東、東海、近畿及び中国地方の一部でやや多い又は多い
●その他の地域では前年並み又はやや少ない

(2)スギ花粉の飛散開始時期について

●2月から3月にかけての気温は、西日本と東日本で平年並みか高いため花粉飛散の開始が早いところが多く、北日本では例年並みの気温で飛散時期も又例年並みと予想されています。
●2月上旬に九州・中国・四国・東海・関東地方から花粉のシーズンが始まるでしょう。

 

スギの雄花は、冬の寒さで休眠から目覚め、寒さのピークを過ぎて次第に暖かくなると、花粉を飛ばし始めるので、花粉の飛散開始時期は12月末から2月までの気温に影響されます。

引用元:http://www.tenki.jp/pollen/expectation.html

飛散ピーク時期

●スギ花粉の飛散は、九州や四国で2月末~3月初め、中国地方や近畿、関東、東海で3月上旬~中旬、北陸で3月中旬~下旬、東北で3月下旬~4月上旬がピークの見込みです。
●ヒノキ花粉の飛散は、九州や四国では3月中旬~下旬、中国地方や近畿、関東、東海では4月上旬~中旬がピークとなる予想です。

引用元:http://www.tenki.jp/pollen/expectation.html

引用元:http://www.tenki.jp/pollen/expectation.html

地域ごとの花粉飛散傾向

●北海道
シラカバ花粉の飛散開始は寒さが緩む4月下旬くらいで、平年並、ゴールデンウィーク頃から飛散量が増加し5月中旬にピーク、6月中旬には少なくなる予想です。
例年の夏の天候や飛散量の傾向から、2016年花粉シーズンのシラカバ花粉飛散量は平年の70%程度となる見込みです。

●東北北部
スギ花粉の飛散は、一時的に寒さが緩む日が出てくる3月上旬にはが始まる予想です。
飛散開始時期は平年と同じくらいで、3月下旬~4月上旬が花粉飛散のピークとなる見込みです。
2016年シーズンの予想飛散量は、平年の80~90%程度、2015年シーズンの70~90%となる見込みです。飛散量は平年より少なめとなる予想です。

もじゃ子
東北北部では春に飛散するのはスギ花粉でヒノキ花粉はほとんど飛散しません
●東北南部
2月中旬になると寒さが一時的に緩む日もあり、太平洋側から花粉が飛び始めます。
3月中旬に飛散のピークとなりますが、寒の戻りで一時的に飛散量が少なくなる事もあり、その後気温が上昇するにつれ4月中旬には再び増加し、飛散量もかなり多くなると予想しています。ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。

●関東
例年、飛散開始が早い傾向にある関東は、2月初めからスギ花粉の飛散が始まり、3月上旬~中旬がスギ花粉飛散のピークとなる予想です。
スギ花粉のピークが終わると、ヒノキ花粉が飛び始め、4月上旬には飛散がピークを迎える地域が多くなる見込みです。

●北陸
2月下旬になり次第に寒さも緩むとスギ花粉の飛散が始まり、3月中旬~下旬がスギ花粉飛散のピークとなる見込みです。ヒノキのピークは4月上旬~中旬になりそうですが、北陸はヒノキの数があまりないので、花粉は少ない傾向にあります。

●東海・甲信南部 (山梨県)
例年、飛散開始が早い傾向にある東海では、2月初めから静岡県や三重県方面からスギ花粉の飛散が始まり2月中旬にかけて内陸でも開始、3月上旬~中旬がスギ花粉飛散のピークとなる見込みです。
スギ花粉のピークの後に、ヒノキ花粉が飛び始め4月上旬にピークを迎える地域が多くなる予想です。

●近畿
一時的に寒さが緩むタイミングがあると、2月初めには近畿南部でスギ花粉が飛び始め、京阪神では2月中旬・近畿北部では2月下旬に飛散開始、7から10日間で本格的な花粉シーズン突入、3月上~中旬がスギ花粉飛散のピークとなる予想です。また、スギ花粉のピークが過ぎる頃にはヒノキ花粉が次第に飛び始め、4月上旬に飛散量のピークを迎える地域が多くなりそうです。
 
●山陰
2月に入り一時的に寒さが緩むタイミングがあると、下旬からスギ花粉の飛散が始まる予想です。その後、7~10日間程で本格的な花粉シーズンに、やがて3月中旬がピークとなる見込みです。スギ花粉のピークが終わると、ヒノキ花粉が飛び始め4月上旬にピークを迎える予想です。
 

●山陽
山陽も、2月に入り一時的に寒さが緩むタイミングで、早いところでは山口県内で2月上旬から、それ以外の地域では中旬からスギ花粉の飛散が始まる見込みです。その1週間ほどで本格的な花粉シーズンに突入、3月上旬〜中旬がスギ花粉飛散のピークになる見通しです。スギ花粉のピーク後にヒノキ花粉が飛び始め、3月下旬〜4月上旬には飛散量がピークを迎える地域が多くなるでしょう。
 
●四国
一時的に寒さが緩むと、早くて2月初めからスギ花粉の飛散が始まる地域がありそうです。その後一週間ほどで本格的な花粉飛散シーズンに、2月下旬~3上旬がピークとなる見込みです。スギ花粉飛散の後はヒノキ花粉が飛び始め、3月中旬~下旬に飛散量がピークを迎える地域が多くなる見込みです。

●九州南部
一時的に寒さが緩むと、2月初めからスギ花粉の飛散が始まりその後一週間ほどで本格的な花粉飛散シーズンに突入し、2月下旬がスギ花粉飛散のピークとなる予想です。スギ花粉のピーク後にヒノキ花粉が飛び始め、3月中旬~3月下旬には飛散量がピークを迎える地域が多くなるでしょう。

花粉対策

例年より少ないといっても、花粉に反応する体質は個人差があります。特に毎年花粉症に悩まされている方は、症状が出てからあわてて対策をするのではなく、随時更新されている花粉予想をチェックしながら、早めに余裕をもって花粉症への対策を考えていきましょう。
普段の生活習慣の見直しや外出時の花粉対応マスク・メガネの着用、外出後の手洗い、洗顔など、まだ他にも自分でできる予防方法は色々あります。また最近は部屋に飛散する花粉をキャッチするカーテンや衣服の花粉を固めて落としてくれるスプレーも市販されいています。
このような商品もうまく活用して花粉シーズンを乗り切りましょう。

引用元:https://goo.gl/dA09dl

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