重くて動かすのが大変……
大きいので乾きが遅い……
天気予報とにらめっこ……
少し衣替えの時期が難しい「布団」。
私の家では
「湿度が低く、晴れた状態」が
2~4時間続く日がお布団干しの日です。
今回の記事では、
布団の衣替えについて取り上げたいと思います。
【服と同じ感覚で衣替え】
日本睡眠科学研究所によると
理想的な布団の中の温度・湿度は
温度は33±1℃
湿度は50±5%RH
(RHとはRelative Humidity_相対湿度のこと)
とされています。
冬物寝具といえば、羽毛布団。
洋服に例えると「コート」のようなイメージです。
なので、寒い日が続き、
「コートが必要だ」と感じる時期に
冬物寝具(例:羽毛布団)が必要になる
――といった具合に覚えると良いそうです。
その他に、カーディガンやトレンチコートは
「真綿布団」や「肌掛け布団」と捉えると
肌寒い時期に体温調整を行うときに便利です。
より身近な衣類に例えることで
「布団」も気温に応じて
上手に活用することが重要といえます。
![umou_buton](https://i0.wp.com/7dwm.com/wp-content/uploads/2015/08/umou_buton-300x260.jpg?resize=300%2C260)
【基準は寝室の温度】
寝室内の温度が10℃前後となる時期では
羽毛布団に加えて、綿やカシミアの毛布を
室温が5℃前後となる時期では
真綿掛け布団を内側に1枚追加して
布団内の温度を快適な状態にすると良いようです。
温度が10℃前後となるのは
東京では――2月頃
仙台では――12月頃と3月頃
名古屋では――12月頃と2月頃
大阪では――1月~2月頃
札幌では――4月頃と11月頃
とされています。
前述の「服の例え」同様に
室温にあった布団をその都度使用することで
快適な状態を保つことができます。
![](https://i0.wp.com/7dwm.com/wp-content/uploads/2015/08/11.png?w=654)
【お布団の洗濯】
夏用の寝具を例に
お布団の洗濯方法を見てゆきましょう。
[洗濯表示の確認]
お洗濯を始める前に
洗濯表示を確認しておきます。
(国内表示と国際表示があります)
国内表示では液温30℃、
国際表示では40℃が上限。
手洗いがおすすめです。
しかし、ドライや手洗いなど
優しく洗うコースがあれば、
洗濯機でも洗うことができます。
クリーニング屋さんへ
お任せするのが安心です。
ただし、ポリエステル100%など
素材によって洗える場合もあります。
ドライしかできないという意味ではないので
家庭でも洗濯が可能ですが
他の表示と併せて確認が必要になります。
洗濯表示を確認後、
洗えるものは「大物洗い向けコース」で
丸洗いするとスッキリとします。
洗濯の際、中綿が片方に寄らないよう、
ケアをすることがポイントです。
①ひもで縛って中綿の片寄りを防ぐ
縦にじゃばらに三つ折りにし、
ビニールひも等で2~3ヶ所結びます。
こうすると、洗濯機にかけても
片寄りにくくなります。
②洗濯機「大物向けコース」で洗う
隙間がないように詰めて、
表面が平らになるように洗濯機へ入れます。
毛布コースなど「大物向けコース」に設定し
洗濯用液体洗剤を入れて洗います。
![](https://i0.wp.com/7dwm.com/wp-content/uploads/2015/08/12.png?w=654)
溶け残りにくく、
ムラなく洗剤が行き渡るため
粉末状のものよりも
液体状のものがおすすめです。
③内側に空間を作って干す
洗濯竿にハンガーを3~4個かけて
その上にかぶせるように干します。
空間を作ることで空間を作ることで
風通りが良くなり、早く乾きます。
[布団カバー]
寝ている間、汗や皮脂汚れがつきやすいカバー。
こまめに洗い、ホコリやダニを落としたいところです。
ファスナー等で生地を傷めてしまうため
洗濯用ネットに入れて洗うようにしましょう。
①裏返して、スミのホコリを取り除く
裏返しにして、
4スミにたまったホコリを取り除きます。
②たたまずに洗濯用ネットに入れて洗う
たたまずに大きめのネットに入れて洗濯機へ。
毛布コース等に設定して洗います。
たたまないほうが洗剤が行き渡りやすく
きれいに洗うことができます。
③生地をずらして干す
生地を前後に長短をつけるようにずらし、
洗濯竿に干し、ピンチでとめます。
重なりをで少なくした上で干すと早めに乾きます。
[ボックスシーツ]
①~②は
布団カバーの手順と同じです。
③ハンガーを2つ使用して干す
ハンガーの両端を引っ掛けて
生地同士が重ならないようにし、
ピンチでとめます。
[ベッドパッド]
汗などで湿気がこもりやすいベッドパッド。
こまめに天日干しを行い、
洗える素材の場合は丸洗いをします。
酸素系漂白剤を加えると
より、すっきり仕上がります。
①じゃばらにたたむ
ムラなく洗剤が行き渡るよう、
じゃばらにたたみます。
大きめの洗濯用ネットを使用するので
予め、ネットの大きさに合わせて
たたむようにすると良いでしょう。
②ネットに入れる
生地や中綿を傷めないよう、
洗濯用ネットに入れます。
③洗濯機へ横向きに入れる
表面を平らにし、
ネットに入れたベッドパッドを
横向きにして洗濯機へ入れます。
毛布コース等に設定をして
洗濯用液体洗剤と
液体酸素系漂白剤を入れて洗います。
![](https://i0.wp.com/7dwm.com/wp-content/uploads/2015/08/11.png?w=654)
汗や皮脂汚れが落ち、
より、スッキリと洗えます。
④竿2本にかけて干す
スペースがあれば、竿2本にかけ、
風通しを良くするように干します。
ハンガーを利用して
中に空間を作って干すのも効果的です。
[枕]
①2つ以上にして入れる
1つだけだと洗濯機がゆれて、
中綿が片寄ってしまうので
2つ以上一緒にして洗濯機に入れます。
ドライコース等、優しく洗えるコースにし、
おしゃれ着用中性洗剤を入れて洗います。
②ハンガーを2つ使用して干す
手でたたき、中綿を均一にしてから
2つのハンガーに枕の両端を通して
竿に干します。
![](https://i0.wp.com/7dwm.com/wp-content/uploads/2015/08/12.png?w=654)
水洗いができない素材の枕は
洗濯機の「乾燥」にかけて湿気を飛ばし、
殺菌を行うようにします。
片寄りがないように、
しっかりと形を整えましょう。
![](https://i0.wp.com/7dwm.com/wp-content/uploads/2015/08/11.png?w=654)
消毒と湿気取りをします。
まず、気になる汚れを重点的に
消毒用エタノールでスプレーします。
スプレー後、乾いた布でふき取り、
仕上げに、扇風機の風を当てて
湿気を飛ばしましょう。
![sentaku_senzai](https://i0.wp.com/7dwm.com/wp-content/uploads/2015/08/sentaku_senzai-300x293.jpg?resize=300%2C293)
お布団は大きいものなので
ハンガー等を活用し、
積極的に空間を作るようにし、
風通しを良くすることで
乾かす時間を短縮させましょう。
![pet_neko_sleep](https://i0.wp.com/7dwm.com/wp-content/uploads/2015/08/pet_neko_sleep-300x209.jpg?resize=300%2C209)
【最後に】
晴れた日に
お布団を布団叩きでバンバン!
――という光景は、よく見た光景です。
しかし、
お布団を叩くと綿がちぎれ、
ホコリになってしまうそうです。
また、ダニの死骸やフンが残る要因に
つながることもあるようです。
これらはアレルゲンとして
特に注意をしたいところ。
ある方から聞いたお話では、
ブラシでホコリを払った後、
部屋に取り込み、
ダニの死骸を取るため
掃除機をかけると良いそうです。
昨今は、テレビ番組等のメディアを中心に、
生活に役立つ情報が、大変豊富に得られます。
より良い生活を営むために
こうした情報源を敏感に取り入れるなど、
自らが積極的に動くことが
大切なのではないかと考える次第です。
株式会社第一化学|湿度の表し方
http://www.daiichi-kagaku.co.jp/situdo/notes/note101.html
旅行のともZenTech|日本の気温
http://www2m.biglobe.ne.jp/ZenTech/world/kion/Japan/Japan.htm
西川産業株式会社|眠りのレシピ
http://www.nishikawasangyo.co.jp/sleep/column/23.html
生活情報誌「ESSE」(エッセ)2015年9月号
「プロに教わるなる夏物洗濯の極意」