暦は10月に突入して秋も本番、柿が美味しい季節になりました。真っ赤に熟したものを、大口開けてガブリ。気分は、鐘が鳴る鳴るなり法隆寺、でございます。
さて、柿と言う果物ですが、これがなかなかの食わせ者でして、熟した果実は剥くのに一苦労も二苦労もさせられます。剥いている間に手がヌルヌルになって、ついうっかり床に落としてしまう…なーんてことを良くやってました。
そうなると、今は亡き我が家の愛犬は、尻尾を大きく振って喜んでいましたね。飼い主が床に落とした食べ物は自分の物、と勝手に解釈して飛びついて食べていましたから。
でも、本当に犬に柿を食べさせても良かったのかな…?
今日はこの点について、少し調べてみました。
食べさせても大丈夫です。
柿に含まれている成分には、抗酸化作用があるカロテン、利尿作用があるカリウム、カルシウムやマグネシウム等のミネラル類、疲労回復に役立つビタミンCがあります。 よく柿食う犬だっ🐶 pic.twitter.com/RashbOrt5G — はらさわ@ベリグスタッフ (@azu5168) 2015, 10月 6
中でもビタミンCは豊富に含まれており、その量はイチゴやキウィをしのぐほどだと言われています。また、柿の渋みの元になるタンニンは体内の有害物質を外に出す働きを持っており、口臭予防にもなるフラボノイド効果もあります。
これらの成分のうち、適量さえ守れば、犬の体に悪影響を及ぼしそうなものはありません。
では、適量ってどれくらい?
個体差もありますが、小型犬の場合で考えると約15gが適量であると言われています。目安としては、人間の一口サイズに切った程度の物が15g相当の量になるのでしょうか。ただし、これはあくまでも目安で、与え過ぎると悪影響も出てきます。
柿は水分をたっぷり含んだ果物であるため、食べ過ぎによる下痢や嘔吐が見られる場合もあります。また、柿は意外にカロリーが高く、100gあたり60Calもあります。同時に糖分も高いため、習慣的に過食させると肥満になる恐れがあります。
注意すべき点は?
まず、アレルギーには十分注意してください。ごくまれにですが報告例もありますので、犬に柿を与える際はごく少量から始めて様子を見てください。また、柿の皮や種は犬の胃腸で消化できないものです。下痢をしたり嘔吐したりする場合もあるので、必ず皮は剥き、種は取り除いてから与えるようにしてください。最後に未熟な柿や渋柿は、アルカロイドという毒性成分を多く含んでいます。与えないようにしてください。