2016年八戸えんぶりの日程と概要、交通規制や混雑状況と見どころ



青森のお祭り、八戸えんぶりってどんなお祭りですか?

皆さま八戸えんぶりってご存知ですか?春をよび、豊作祈願を願う民族芸能です。このお祭りは国の重要無形民俗文化財「青森冬の三大まつり」のひとつです。また「みちのく五大雪まつりに」にも数えられています。
えんぶりとはは、その年の豊作を祈願するための舞です。太夫と呼ばれる舞手が馬の頭を象った華やかな烏帽子を被り、頭を大きく振る壮大な舞が特徴です。その舞は、稲作の動作である、種まきや田植えなどを表現しております。

お祭りはいつですか?

28年度は2月17日(火)から、20日(金)の4日間です。期間は短めですが、国の重要無形民俗文化財に指定された舞を一目見ようと、全国から沢山の人が集まってきます。中でもお庭えんぶりは、16時から、18時から、20時からの一日三回の公演となっております。鑑賞券は1月13日からの発売で、各回約120席ほどしかありません。旅行会社が確保している分もあるため、早めの申し込みが必要と思われます。お申込みは(公社)八戸観光コンベンション協会です。

混み具合はどんな様子ですか?

想像つくと思いますが、青森の冬は寒いです。特に夜は。ですから三回公演のうち、早い時間の方が混雑します。少しでも暖かい時間に見たいですよね。また会場には駐車場がないので、近隣の駐車場を使うことになります。ただ青森のこの時期の運転は大変危険です。雪で視界も悪く、道幅も狭くなっております。こんな時は公共交通機関の利用をお勧めいたします。
週末をからめた開催ではありませんが、4日間と短縮されていて、なおかつ初日の17日に沢山のイベントがあり、初日は混雑が予想されます。

もじゃ子
雪道の運転なんてスリップが怖いわ。
ぼーちゃん
危ないし地元の人にも迷惑をかけないように、公共交通機関に頼ろうね。

奉納摺り・えんぶり撮影会

こちらは長者山新羅神社にて、このお祭りの始まりとして17日に行われます。奉納摺りとは、早朝から集まった沢山のえんぶり組が本殿の前で順番にえんぶり摺りを披露いたします。それぞれのえんぶりには個性があり、とても美しい光景です。地元の神様に豊作を願うことから始まるのですね。また奉納摺りの後、境内で観覧者・撮影者用に2組のえんぶり組がえんぶり摺りを披露します。これがまさに重要無形民俗文化財に指定された舞なのですね。えんぶり組の美しい舞が堪能できます。

えんぶり行列・一斉摺り

その後は一連の流れになっております。長者山新羅神社での奉納後、えんぶり組が市中心街へ戻り行列となって練り歩きます。そしてのろしを合図に、市中心街の大通りで、すべてのえんぶり組が一斉にえんぶり摺りを行います。そのえんぶりの数は30組にもおよび、全てのえんぶり組による摺りは目を奪われる光景、圧巻そのものです。迫力あるのでしょうね。八戸の中心街は地元の人や観光客でとても賑わいます。

御前えんぶり

そしてえんぶり組の行列が市庁前市民広場に到着すると、今度は八戸市長、八戸市議会議長等関係各位の臨席の前で、年番制でその年選ばれた7組のえんぶり組が交代でえんぶり摺りを披露致します。これは昔殿様の御城の御台所で摺りを行っていたことにあやかっています。現代まで歴史をずっと引き継ぎ、このお祭りを大切にしている様子がうかがわれますね。

えんぶり公演

以上がお祭りの最初からの一連の流れでしたが、寒い外は苦手という方には、こちらがお勧めです。17日と18日に八戸市公会堂にてえんぶりのステージを鑑賞することができます。ステージにての公演で、座席に座ってゆっくりとえんぶりを堪能することができます。人ごみと寒いのが苦手という方にはこちらがお勧めですね。有料ですし、席にも数に限りがありますので、しっかりチェックしてみてください。

えんぶり一般公開

こちらは気がむいた時にすぐに見れる一般公開です。えんぶりのみならず、八戸の街の観光がてらににも気軽にみえる一般公開です。日にちは19日と20日になります。場所は市役所前市民広場の特設ステージです。並んだり、予約の必要がないので、一番気軽な方法かもしれませんね。

かがり火えんぶり

こちらは期間中ずっと市長前市民広場の特設ステージにて、開催されます。えんぶりは昼型の行事ですが、夜も楽しんでもらおうと、かがり火の明かりを照らし、まるでイルミネーションの中のようなえんぶりをみることができます。昼とはまた違った幻想的な雰囲気のえんぶりの舞は見るのもいかがでしょうか? 気持ち暖かいかもしれませんよ。

お庭えんぶり

昔の風情をそのままに。かつては、だんな様と呼ばれる大地主や有力商家などの土間や座敷でえんぶりが披露されることもありました。お庭えんぶりはその昔の風情を復活を試みて、国の登録有形文化財の更上閣庭園で披露されるえんぶりです。
こちらは有料で、前売り券を購入しなければならないのですが、寒い中甘酒と八戸名物である八戸せんべい汁を召し上がりながら、昔の風情そのままにだんな様気分で観覧されるのはいかがでしょうか?自分が八戸の歴史の中に存在する気分になれること間違いなしです。

ぼーちゃん
これすごく風情があっていいね。

八戸えんぶり、いかがでしょうか。

八戸えんぶりはまさに歴史を感じさせるお祭りです。豊作を願うこと、それは昔から現代にまでつながる切なる願いであり、それが代々変わることなく引き継がれて、えんぶりというお祭りの形においても全く変わることなく引き疲継がれてきたのです。えんぶりの舞が民族芸能として高く評価されいるのも、その歴史所以だと思います。東北はなまはげとか一見変わったイメージのお祭りが多いですが、そこには過去からずっと変わらない、人々の願いが詰まっているのではないでしょうか。八戸えんぶり祭りもその一つ。タイムスリップした気分になって、自分も長い歴史の中の一員になってえんぶりの舞を堪能してみるのはいかがでしょうか?

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