寝起きや空腹時に限って胃が痛くなる。そんな症状に心当たりはありませんか?
もしも気がかりな点があるとしたら要注意。専門医の診察を受けるべきかもしれません。
今日はお腹が空いた時に限って胃が痛くなる、そんな症状について調べてみました。
胃が痛いと感じる時
胃が痛いと感じる時、痛みを感じる場所は「みぞおち」と呼ばれる、おへその上の少しくぼんだ部分になります。その原因は色々で、胃や十二指腸、肝臓、すい臓の他、肺や心臓の異常が考えられます。ところが空腹な時に限って痛みを感じる場合は、消化器系の異常に絞られ、急性胃炎か胃潰瘍、十二指腸潰瘍と考えられます。
このような場合、急性胃炎か胃潰瘍は食後にも痛みを感じる場合があるのですが、十二指腸潰瘍は食べ物を口にすると痛みが治まる、という特徴があります。
十二指腸潰瘍とは
十二指腸潰瘍とは十二指腸の薄い粘膜がただれる病気で、胸やけや胃の不快感、食欲減退等の症状が発生します。そしてさらにひどくなると、患部にえぐられたような孔が開いて出血し、吐血や下血となって現れます。空腹時にみぞおちが圧迫されるような痛みがあったり、焼けるような痛みを感じたりする場合もあり、激しい痛みを感じる時には、即手術となるような危険な場合もあります。
十二指腸潰瘍が空腹時にだけ痛みを感じるシステムは、胃の中に消化する物がない時に胃液が潰瘍部分を強く刺激するためです。食事をすると消化のために胃液が薄まるので、痛みが和らぎます。
十二指腸潰瘍になる原因
十二指腸潰瘍になる原因としては、下のようなものが考えられます。
●過労やストレス
●ピロリ菌の感染
●刺激の強い香辛料や、熱過ぎ冷た過ぎの飲食物を食べ続ける習慣がある
●喫煙、飲酒、コーヒー
この中でもヘリコバクター・ピロリ菌の感染は大きな理由で、十二指腸潰瘍の患者の95%がこの細菌に感染していると言われています。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍スレ【まとめ】
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— まとめますた (@mmasuta) 2015, 10月 20
胃癌と十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌は、恐ろしい胃癌の原因にもなる細菌です。ところが同じ細菌に感染しているにもかかわらず、十二指腸潰瘍の患者は胃癌になりにくいとも言われていました。これは最近の研究によって明らかになったのですが、血液型を決めているABO遺伝子と、胃癌のリスク遺伝子であるPSCA遺伝子の関係によるものであることがわかったそうです。
今後の研究により、血液型やPSCA遺伝子を調べることで胃癌や十二指腸潰瘍のリスクが予測できるようになるそうで、さらにはPSCA遺伝子の型に応じた薬の使い分けができるようになるだろうと、治療の個別化が進むそうです。
O型の人は十二指腸潰瘍になりやすい
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— 血液型トリビアbot (@BloodTrivia) 2015, 10月 19