花粉症の方からすれば、来年の花粉の飛散状況を早めに知りえるならば嬉しい限りですね。
では、来年の飛散状況はどうやって予測することができるのでしょうか。
夏場の天候で花粉量は左右されるという話を耳にしたことはありませんか?
植物の生態系と気象の関係
まず花粉症の代表的なスギ花粉を例に考えてみましょう。
スギ花粉は毎年7月頃から細胞が活発に分裂し始め10月頃に成長するので、この時期の気象条件で花粉の生産量が大きく変わってきます。
注意説明
気象条件とは、最高気温・平均気温・日射量・降水量の事です。
気象条件とは、最高気温・平均気温・日射量・降水量の事です。
ちょうど夏なんだね。
スギ花粉(雄花)
この後、秋に入り気温が下がってくるとスギ花粉は成長を止めて眠りに入り、1月頃から徐々に眠りから覚め開花準備に入ります。この眠りから覚めた以降の気温が高ければ高いほど、早く開花して花粉飛散時期も早まるという事になります。
夏の気温が高くなくて日照時間も少なく降雨量が多かったら花粉量は少ないのね。目が覚めてからも、寒さが続くとそれだけ飛散開始時期が遅くなるってことか~♪
東京の花粉飛散のピークはいつ頃?
では、今年の夏の東京の気象はどうだったでしょうか?
調べるまでもなく、今年の夏は暑く晴れた日が多かったように思います。
という事は、今一生懸命スギ花粉が成長し、どんどん花粉を生産しているということになりますね。10月までの後ひと月の間を使ってラストスパートに入っている状況ともいえます。
7月から生産しているんだから、もう既にいっぱい貯めているって事だよね?
生産量がこれ以上減ることはないのだから、あとは飛散時期を知って早めの対策をするしかないわね!
スギ花粉飛散の様子
スギ花粉(雄花)の眠りから覚めた1月以降の気温が高い日が続けば早く開花し、花粉が飛散するのも早くなります。
1月からの積算最高気温が300°C~350°Cを超えると飛散開始し、そこから約ひと月間がピークとなります。もし、この時期に低い気温の日が続くとピークの期間は延長されてしまいます。
補足説明
積算最高気温とは、1月1日から毎日の最高気温を積み重ねた温度が東日本では300°C~350°C。西日本では400°C~500°C。 これを超えると飛散が始まる目安となります。
積算最高気温とは、1月1日から毎日の最高気温を積み重ねた温度が東日本では300°C~350°C。西日本では400°C~500°C。 これを超えると飛散が始まる目安となります。