カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の症状や予防方法、日本でも流行の可能性?



みなさんはカルバペネム耐性腸内細菌科細菌という病気を知っていますか?
感染症の一種で、日本でも流行する可能性のある感染症です。
しかし、あまり聞きなれないため、ほとんどの方が知らないと思います。
そこで、どんな病気なのか、どうしたら予防できるのかなど、まとめてみました。

もじゃ子
難しい名前だね・・・[voice icon="http://7dwm.com/wp-content/uploads/2015/08/12.png" name="ぼーちゃん" type="l line"]聞いたことないけど、どんな病気なんだろうね?
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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌とはどんな病気?

簡単に言えば、カルバペネム系の抗生物質に、耐性を持つ腸内細菌科の細菌のことで、この細菌に感染する病気があるということです。
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カルバペネムとは、強い抗菌力を持つ抗生物質で、多くの病原菌に対して効果が期待されている抗菌剤です。
また、耐性とは、薬を使用しているうちに、だんだんと効果が弱くなってしまう現象を言います。
腸内細菌科とは、腸の中にいる菌の中でも種類があり、その中でも特殊な菌で、大腸菌や肺炎桿菌などの菌が分類されます。
赤痢菌やサルモネラ菌、ペスト菌などの病原菌もこの腸内細菌科に含まれます。

この病気は、たくさんの種類の細菌が含まれていて、その中でも「メタロ―β―ラクタマーゼ産生菌」「NDM―1産生菌」「KPC産生菌」などがあります。

ぼーちゃん
薬が効きにくくなるなんてことがあるんだね!!

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌はどんな症状?

この感染症は、どんな病原菌が原因かによって症状は変わりますが、主体となる菌は大腸菌や肺炎桿菌です。
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呼吸器や尿路、菌血症や敗血症、その他にも各種感染症の原因になる可能性があります。
感染の菌そのものの病原性が変化するわけではないため、症状や検査などが大きく変わることはありません。

しかし、耐性が強いため、抗生物質などの抗菌剤を使って治療をしても効果が弱いため、重症な感染症になってしまう可能性があり、致死率が高くなってしまいます。

もじゃ子
亡くなってしまう確率が高くなるのは怖いね・・・

カルバペネム耐性腸内細菌系細菌の原因は?日本でも流行しているの?

原因とされているのは、処方箋なしで抗菌剤が簡単に手に入る国の場合、誰でも簡単に手に入れられたため、”不適切に大量の抗菌剤を使用したため“と言われています。
抗菌剤を自由に、簡単に薬局などで手に入れられる国では、明らかに耐性菌が広がりやすいようです。
さらに、家畜に使われる抗菌剤も、耐性菌が生まれる原因ではないかと言われているようです。

日本では、処方箋なしに簡単に抗菌剤を手に入れることはできません。
しかし、医療機関での消費量は増加傾向にあります。
日本でも現在1400人もの方が感染していると言われています。


もじゃ子
日本で大流行してしまったら大変!

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の予防方法

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌は、接触感染で感染します。
そのため、私たちにできる予防方法としては、手洗いが一番効果的です。
また、腸内細菌科の細菌が原因のため、免疫力が下がらないよう、食生活などで予防することも必要です。

人の体の免疫は70%が腸に集中しているとも言われるほど、腸は重要な役割を担っています。
免疫機能が正常であれば、感染症以外の病気にもかかりにくくなるため、腸内環境を整えて健康を維持しましょう。

最後に

腸内環境を整えるためには、食事以外にも適切な睡眠やある程度の運動などが必要です。
規則正しい生活を心がけて、体内から健康になるようにして、感染症などから身を守ってください。

また、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌などの感染症が流行っている国や場所に行き、感染する場合があります。
感染したまま帰国することで、日本でも流行してしまう可能性があります。
海外へ行った場合には、より注意を心掛け、帰国の際は体調変化に敏感になり、日本での流行を防ぎましょう

ぼーちゃん
予防できるならしっかり予防しなきゃね!!
もじゃ子
普段から見直して、病気に強い体になろう!

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