エンテロウイルスD68(EV-D68)予防方法と潜伏期間



エンテロウイルスD68(EV-D68)とは?
エンテロウイルスD68とは腸管で増殖するウイルスの一つで、感染すると夏風に似た症状から始まり、最終的には喘息によく似た重度の呼吸困難に陥るという恐ろしいウイルスです。前回はその症状について調べましたが、今日はその予防方法潜伏期間について調べてみたいと思います。
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かかりやすい人っているの?

EV-D68感染の症例は、主に赤ちゃんや小さな子どもです。これは過去にEV-D68に感染したことがなく、免疫を持たないからと考えられています。ただし、これは大人がかからないと言うわけではなく、日本国内では50代の方からもEV-D68が検出されました。
なお、大人になって初めてEV-D68に感染した場合は、小さな子どもに比べてその症状は軽く、感染しても症状が出ない場合もあります。

ぼーちゃん
ぼくもEV-D68にかかったことがあるのかなぁ?
もじゃ子
わからないけど、感染率は高いらしいわ。

EV-D68は予防できるの? 

感染源は発症者のくしゃみと考えられており、飛散したウイルスが他者の鼻や口に付着することで伝播していくものとされています。ただし、現在のところEV-D68に関してはわからないことが多く、潜伏期間も不明で、有効なワクチンはありません。そのため感染の予防としては、マスク等で飛まつ感染を防ぐことと同時に、手洗いによる接触感染予防を心がけるしかないようです。
EV-D68に感染したと思われる場合は、できるだけ「咳エチケット」を実施して感染を抑えることが重要です。なお、これまでのEV-D68の感染報告は夏から秋にかけての症例が多いため、通常のEV-D68感染であれば冬に向けて治まっていくと考えられています。

咳エチケットとは、以下のような対応です。
●咳やくしゃみをする際には、鼻や口をティッシュで覆い、できるだけ周囲の人から離れる。
●咳やくしゃみをした時に使ったティッシュはすぐゴミ箱に捨てて、手を洗う。
●咳が出ている時にはマスクを着用する。

EV-D68の治療法は?

現在のところ、EV-D68に有効なワクチンは開発されておらず、予防注射や特別な治療方法は無いようです。そのため治すためには対処療法しかなく、発熱や咳を抑える投薬が中心の治療となります。EV-D68の感染が疑われる場合、専門医の診察を受けた後で安静にして薬を飲んでいれば、通常の場合であれば1週間程度で回復に向かうと思われます。

ぼーちゃん
夏の風邪だと油断していたら大変なんだね。
もじゃ子
本当に注意が必要だわ。
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