9月のこの時期になると、急に鼻がムズムズしたり目が痒くなる事があります。
気が付いたら花粉症を発症していたという方も多いのではないでしょうか?
多くの人は、スギ花粉からくる花粉症と想像しますが、中には”ブタクサ“という雑草の花粉からくる花粉症の方も多く見受けられるようになりました。
とはいっても、ブタクサってどんなの?と思う人が多いのも現実です。
ブタクサってどういうの?
ブタクサとは、キク科の雑草で田舎だと畑や空き地等、色々な場所で自生しています。
都会でも、道端で見かけるときもあります。
家の敷地の裏手の方に、いつの間にか自生している・・・なんて事も結構耳にします。
日本ではスギ花粉に次いで花粉症のトップ争いに参戦していた程ではないでしょうか?
元々は北アメリカの帰化植物で日本では50年以上前から確認されているそうです。
目立つタイプではないのに、花粉を拡大してみると何となく納得してしまう形をしていますね。
花粉症になってからでも対策はできるの?
花粉症になってしまうと完治は難しいと言われています。
実際、私の周りでも完治した人は意味にしたことはありません。
朝のニュースで、花粉飛散の注意報が発令されたからと言って花粉症の時期になりましたので会社(学校)を休みます!”なんて事はできませんよね。
せめて辛い花粉症の症状を軽減するために、ちょっとした対策をしてみませんか?
外出の際に、眼鏡カバーやゴーグル、帽子、マスクを装着するのは基本ですよね。
洋服も、生地の目の粗いものだと花粉が中に入り込んでなかなか取れないので、目の細かい生地の物をお勧めします。
この時期ですと、ナイロン製かポリエステル製の薄手のコートを引っ掛けるのは手軽にできる事の一つですね。
部屋の中に持ち込まないように、部屋に入る前に必ず全身をブラシで軽く払って入れば、中に持ち込むアレルゲンも軽減されます。
玄関から入ったら、点眼・洗顔・うがい・着替え・シャワーを済ませれば安心してゆっくりできると思います。
ブタクサの今後の傾向
最近は空地の減少等でブタクサの生息する場所がなくなりつつあるため、発症率も低くなってきたと言われています。
また、ブタクサを好んで食す”ブタクサハムシ“という甲虫がブタクサと同じ北アメリカから帰化し、関東近辺では特にその数を減らしているそうです。
今後、関東から徐々に広がって日本全国でブタクサの存在自体が減少しそうですね。
自然界の事ではありますが、ちょっと寂しいと思う気持ちもまた次の時代への一歩なのかもしれません。