最近は何かと食の安全が気になるところです。産地も重要ですが、普段食べているものに何が含まれているかも同じくらいに重要ではないでしょうか。今回は食品添加物のひとつであるアナトー色素に注目してみましょう。
そもそもアナトー色素とは何か?
アナトー色素とは、ベニノキの種子から抽出される色素のことです。油脂、溶剤、水、アルカリす溶液によって抽出され、黄〜赤色の食品用、化粧品用の色素として用いられています。カロテノイド系の色素であるビキシン、ノビルキシンを主成分としています。食品用は既存添加物のアナトーと、アルカリ加水分解した指定添加物の水溶性アナトーの二つに分かれています。
ベニノキの原産は中南米で、特にアマゾン川流域や西インド諸島ではこの色素をボディペイントに用いる習慣があります。また、種子はサフランの代用品としてそのまま香辛料や着色料として用いられてもいるようです。他には種子や葉を民間薬として用いたり、ロープ用の繊維をとったりもするようです。
アナトー色素の安全性
天然抽出物は大量生産には向かない上に、不純物も多くなってしまいます。安定した製品にするには、別の添加物が必要となります。現在は同型の化学構造を持つ色素が開発されているので、化学処理をされたものは化学合成品以外と言えるかどうかは疑問があります。
アナトー色素も天然抽出物のひとつですが、安全性には疑問が持たれています。変異原質を持つと疑われているのです。簡単に言えば、発がん性を持っているのではないかということです。前述した通り、天然抽出物は大量生産に向かず不純物が多いため、アナトーにも合成化合物が添加される場合があります。しかし、そうした化学処理を施されたものもそうでないものと表示が同じであるため、見分けがつきません。さらにベニノキの栽培地が水銀汚染されているため、水銀を含有している可能性も考えられるのです。また、神経細胞に関係する酵素の働きを強く妨害するということがわかっています。
アナトー色素が添加されている食品
アナトー色素は主に以下のような食品に添加されています。
・ハム、ソーセージといった加工食肉
・水産加工物(エビ、カニの赤)
・チーズ、マーガリンといった乳製品
・タレ類
食品を買うときは、含有されている成分にも気を使いましょう。以下のように表示があった場合、アナトー色素が含まれているといって良いでしょう。
・アナトー色素
・カロチノイド色素
・カロテノイド色素のいずれか
・着色料(カロチノイドまたはカロテノイド)
色も薄かった気がする…あの当時では珍しく着色料も使っていなかったのかもなぁ。さっき食ってたキムチの液がかなり赤いぞ・・コチニール色素系かな?アナトー色素の正体が分からんが。
— 勇者カカキキ (@hirokakakiki) 2015, 3月 23
アナトー色素って、百パーセント不要な添加物なのに(色みの調整してるだけ)わりと何にでも入ってくるんよなぁ…。いーらーなーいーよー~
— くーかー (@kukataboku) 2013, 11月 25
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