日本でも確認されている、人食いバクテリアと呼ばれるモノの存在をご存知ですか?
原因がはっきりしていない病気の1つですが、予防できるのであれば、普段からしっかり予防しておきたいですね。
そこで、どんな病気なのか?予防法や治療法などをまとめてみました。

人食いバクテリアとは?
人食いバクテリアとは、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と呼ばれる病気です。
A群溶血性レンサ球菌が劇症化して起こります。
感染者の30%が血圧低下や多臓器不全でショック状態になり亡くなってしまう恐ろしい病気です。
通常溶解性レンサ球菌は、咽頭炎や扁桃炎、中耳炎などを引き起こすウイルスで、子供か感染する可能性の高い感染症の原因の1つです。
そんなウイルスが何らかの形で劇症化し、起こる病気なのですが、何が原因で劇症化するのかは分かっていません。
劇症化した方の割合では高齢の方が多いのですが、基礎疾患のない方でも感染している場合もあるようです。

人食いバクテリアの予防方法は?
原因となる溶血性レンサ球菌は、感染します。
ほかの感染症と変わらず、飛沫感染や接触感染などがあるため、予防するにはマスクやうがい手洗いが一番です。
劇症化する原因が分かっていないため、“消毒をすれば大丈夫”とは言えません。
効果がある可能性と、原因となってしまう可能性の両面があるため、心配な様なら病院へ相談してください。
また、皮膚などの傷口から入ってしまう可能性もあるため、洋服に隠れない場所に傷がある場合には絆創膏などで保護することをおすすめします。
人口の多いところほど、発症者が多いため、可能な限り人込みを避けて生活することも予防法の1つです。

人食いバクテリアの治療法は?
重症化してしまった劇症型溶血性レンサ球菌感染症の治療法は、手術です。
壊死してしまった身体の一部は、手術で切断する以外に方法はないそうです。
そのため、おなかや背中に症状がみられると危険な状態です。
抗生物質で治療を行ても、ウイルスが全身に広がり、臓器に異変をもたらします。
また、手遅れになってしまい、命をなくしてしまう確率が上がります。

どんな症状が出たらどこの病院へ行けばいい?
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の症状としては、強い手足の痛み、黒や赤紫への色の変化、手足に水ぶくれ、発熱、血尿(腎不全)、意識障害、下痢や嘔吐などがあげられます。
手足に症状が出て、ほかの症状も見られる場合には、至急病院へ行ってください。
早期発見することが大切です。
検査自体は、目視判断、レントゲンやCTなどの画像検査、血液検査、細菌検査などがあります。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、死亡率が30%と高く、発症後数十時間で亡くなってしまう可能性のある病気のため、時間との闘いでもあります。
少しでも症状が出始めたら、小さな個人院よりも総合病院や大学病院のような大き目の病院へ行くことをおすすめします。
