日本における掃除機の歴史は、高度成長期くらいから始まります。
昔は、贅沢品のひとつでしたが、今ではどこの家庭でもひとつくらいはある一般的な電化製品となっています。
その掃除機ですが、2000年代はじめ頃からイギリスのダイソンが日本市場に参入し、掃除機の考え方を大きく変えたことは、よく知られているところです。
それまでは、布パックから、紙パックへと変遷を重ねてきた日本の掃除機市場ですが、ダイソンのサイクロン式の掃除機が、市場に出回ると一気に人気が加速。
通常の紙パック式の掃除機とは、吸引力の持続性に違いがあります。
吸い込んだゴミをステンレスガードで分離し、さらにわずかなホコリを遠心分離で空気を上からそとへ、ゴミだけを取り出し掃除機の中のボックに落とします。
集めたゴミは、ポイとゴミ箱に捨てるだけ。
また、特殊なフィルターで空気清浄機能がついた機種も登場しています。
ゴミの捨て方はどちらが良いのか?
掃除機の種類や形状を大きく分けると、サイクロン式と紙パック式に分けられます。
因にサイクロンでも、紙パックのある商品があります。
形状もざっくりですが、一般的な形キャニスター(車輪)がついたものと、スティックタイプのもの。その中にも、コードレスのものなど。
多種多様な掃除機の種類。
ロボット掃除機も人気がありますね。
ここでは、サイクロン式と紙パック式を比較してみます。
サイクロン式と紙パック式の違いは?
サイクロン式で紙パックのない商品は、ゴミを容器からそのままゴミ箱に直接捨てます。一応、この時点で掃除で吸い込んだホコリやゴミを直に見ることになります。
また、ゴミを貯めておく容量も少なめ。従って、ゴミ捨て回数が増えます。
ただし、紙パックの購入負担がありませんし、ゴミが貯まって吸引力が落ちると言った心配もありません。
紙パック有りの場合は、どうでしょう。
ゴミを捨てる時に見たくないものを見ずに済みます。
また、ホコリが誤ってこぼれる危険性も少ないです。
紙パックが、ある程度いっぱいになるまで掃除機を使うことが出来ます。
しかし、紙パックにゴミが貯まるにつれて、徐々に吸引力が低下していくのも確かです。
紙パック式の掃除機をご使用の方なら、紙パック交換前後の吸引力の違い経験したことがあると思います。
また、数百円ではありますが、専用の紙パックを購入しなければなりません。
日本の家屋・あたなの家にあった掃除機は?
人気がある掃除機で吸引力が抜群!なんて言われてしまうと欲しくなるのが人情です。
でも、ご自分のお部屋の状況はどうでしょう?
最近は、洋間のフローリングのみの家が、多くなってきています。
フローリングだけなら、あまり吸引力は必要ありません。
掃除機は、必要がないくらい簡単にお掃除可能です。
フローリングワイパーや、ウエット式のワイパーを使えば簡単にお掃除が出来てしまいます。
集合住宅でもあまり時間を気にすること無く掃除が可能。
ラグなどは、洗えるものを使用して洗濯をすればダニの問題も防げます。
畳や、カーペットは、掃除機が必要でしょう。もちろんフローリングに掃除機を使っても良いと思います。
昔は、箒(ほうき)で掃除
昔、掃除機の普及していなかった時代は、お茶殻の水分を切ったものを畳の上に撒いて、そこを箒(ほうき)で履くのは、日常茶飯事でした。
まだ、畳敷きの家がほとんどだった頃の話しです。
なんだか、年齢がバレそうですが、私が子供の頃は、祖父母の家に行くとそのようにして、掃除をしていました。
茶葉に含まれるカテキンは、抗菌、消臭効果があることは既に知られています。
また、乾燥した日本家屋では、茶殻の水分で加湿機能もあります。ホコリを絡めとる効果もあります。
昔の人の生活の知恵と言えるでしょう。
どの掃除機がベストなのか?
掃除機自体が多様化しています。
目新しい商品もあり迷います。
先ず、部屋の広さや一戸建てなのか、集合住宅なのかも重要な基準。
階段があるお宅では、重たいキャニスターを抱えながらのお掃除は大変です。
また、家の面積が広いと充電式だとバッテリーが心配。
逆にワンルームのマンションやアパートなら静かで収納にラクなものが便利。
紙パック式とサイクロン式では、値段も大きく違います。
サイクロン式は、高価なものが多いのが実情。
価格とライフスタイルにあわせた商品が一番
家の広さや、床の状態、掃除の回数、アレルギー体質など選ぶ基準は十人十色。
サイクロン式が、良いのか?紙パック式が良いかは、使う状況で選ぶことが大事だと思います。
家電量販店には、体験コーナーもあり実際に触って重さや使い勝手を体験出来ます。買う前に体験することも重要。
業界自体が足並みの揃った時期と言えます
サイクロン式のダイソンが、登場して長い年月が経ち、国産のサイクロン方式もかなり良い製品が出て来ています。
もちろん、紙パック式も良い製品が増えています。
サイクロン型掃除機に向く生活スタイル
ゴミ捨てのカンタンさより吸引力の強さを重視する方や、紙パックの費用を節約したい方、また、こまめにゴミを捨てたい方など。
ペットを室内で飼育されている方には便利な方式と言えるでしょう。
機種により、内部フィルターの洗浄やケアが必要です。
紙パック式の掃除機に向く生活スタイル
若干吸引力が落ちても、お手入れを楽に済ませたい方、吸ったゴミを見たくない方、ゴミ捨てやお手入れを楽に清潔に済ませたい方など。
紙パックがフィルターの役割をしますので、ケアの手間が省けるのも利点と言えるでしょう。
その他に形状の違いも多くあります
キャニスター型や、スティック型、お掃除ロボットなど。
充電型でコードレス式や、布団のダニ退治に共用できるものも。
高齢者や、体の小さい女性にも扱いやすい軽量型の掃除機も人気があります。
ぜひ、あなたも流行だけでなく、ライフスタイルにあった掃除機をみつけてください。