衣類を柔らかくしなやかに仕上げる柔軟剤。
皆さんは、何を基準に選んでいますでしょうか。
柔らかくふわふわで、肌にやさしいのは当たり前。
最近の柔軟剤は、衣類を柔らかく仕上げる目的のほかに、香り付けの効果を謳った商品が主流となっています。
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爽やかな柑橘系、華やかなフローラル系、清潔感あふれるソープ系、新緑を思わせるハーブ系、濃厚でミステリアスなムスク系など。
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どの商品も、十人十色の香りが楽しめます。
名前から香りを選ぶのは、至難の業
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企業側も香りの紹介には、トップノートからミドルノート、ラストノートなどピラミッド状に香りの紹介をしているものが多いのも香水を意識しての発想と思われます。
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中には、フランスの調香師が厳選した香りをもった商品もあります。
それぞれのウェブサイトで細かく紹介されています。
気になった商品をみつけたらサイトで調べてみるのも楽しいかもしれません。
香水VS柔軟剤 あなたはどちら派
既にお気に入りのフレグランス(香水、コロンなど)を持っている女性には、柔軟剤の香りは、邪魔になります。
自分の香水に、柔軟剤の香りが混ざるとお気に入りの香水が台無し?
香水は、その人の持つ体臭や、肌の常在菌、肌のpHで香り方が違ってきます。
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ですから同じ香りは、ふたつとないことになります。
特に香水と称されるものには、香料をアルコール溶かして作られるものや、ワックスに練り込んで作られるものがあり、直接肌に塗ることで、香りを蒸散させるのでその人の香りは、唯一無二。
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一方、柔軟剤は、衣類に香りをつけるので、また違った香り方をします。
汗をかいた時に服の湿度を感知し、香りの成分が衣類から蒸散したり、その人が動くたびにふんわりと香るなど案外控えめ。でも、着ている人の本来の体臭や、体温で香りが変化するのは当然起こりうること。
「柔軟剤以上、香水未満」や「着る香水」
かなり香水を意識した強い香り方をする柔軟剤も増えて来ています。
柔軟剤の香り合戦の結果のように思えます。
香水は、敷居が高いけれど、柔軟剤ならとお手軽なのか?
日本人は、基本的にあまり香水を使わない国民性であると思います。
水が豊かで入浴の習慣がしっかりされている。
世界の国々と比べても、入浴回数が多い国です。
バブル期に海外に出掛ける若者の間で、フレグランスが流行った時期もありました。
しかし、基本的には、衛生習慣の意識が高い日本人。
あまり神経質に、ご自分の体臭を気にするのは返って良くありません。
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ダウニーは香る柔軟剤の火付け役
いつから日本人は柔軟剤に香りを求めはじめたのか。
2000年代のはじめに上陸したダウニー。
それまで、おまけ程度についていた日本の柔軟剤の香りの常識が一変。
ダウニーの香りは、たぶん何方もご存知だと思います。
いい匂いと言う人も居れば、クサいと言う人も。
香りとは、その人也を示す目に見えない魅力。
俗にいう、体臭の相性的も同じ。
好きな人のニオイはいい香りに感じる。
香りや匂いの好みが、生理的なものだと言うことを現しているように感じます。
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香水のベースに使われるムスクは、雄のジャコウジカの分泌物が原料。
バブルが弾け、海外の免税店で高価な香水を買うことも減った現代。
あなたは、どのようにして自分の香りを主張しますか。
香水。入浴剤。化粧品。ボディケア商品。シャンプーなどヘアケア商品。
どれもこれも、香りのオンパレード。
香りも捨てがたいけどクサいのはイヤ
もはや、無香料と表記する商品を探す方が難しい時代。
手軽に柔軟剤から香り探しを始めるのも良いかも。
さまざまな機能が備わった新しい柔軟剤も見逃せません。
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香りも、消臭、防臭効果も兼ね備えて完全装備。
今や、臭うもの自体が悪役なのか。
消臭に特化した商品も多くあります。
香り探しは自分探し
どのような香りを柔軟剤に求めるのか。
単なる日用品の柔軟剤は、既に終わったのでしょうか。
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香る柔軟剤と言う、香りの文化が花開いたのか。
本当のところは、さておき、さまざまな商品あります。
また、その中にさまざまな香りがある。
そして、それらをブレンドしたり、香り付け専用の香りのビーズが登場したり。
いろいろな香りの商品を自分でアレンジしたり。
同じ混ぜ方をしても、水加減や分量。水のpHに至っては土地柄でも違ってきます。
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同じ香りは、ここでも存在せず
さまざまな商品がある中、あなたはどのような商品が好きですか。
文章では、伝え切れない柔軟剤の香りの世界。
平安時代には、既に香りを楽しむ「薫物合せ」と言う、宮廷遊戯がありました。
さまざまなシーンで香りは、優雅に楽しみ「嗅ぐ」ではなく「聞く」と表現されるほどの作法もあるのです。
元来、人には、香りを求める習性が備わっているのか。
恋の相手も香りに大きく左右されると言われています。
思春期の女子が父親を嫌う本能もそのひとつ。
香りが心身に与えるの効能はいかに
話しが遡ってしまいますが、香りの効能について、調べてみました。
「香十徳」北宋の詩人が書いたという香道の十の徳を説いたものです。
訳したのは、あの有名な一休禅師。一休さんです。香の原料は、アラビアやアフリカなどで、植物の樹脂などが地中に埋もれ何年もかけて、変質したものや、動物の角や内蔵、木の樹皮など。さまざまなものです。
伽羅の香木などが有名ですね。
昔は、薬としても珍重され、中国を経て日本にたどり着いたものも沢山あります。漢方薬としての効能があるものもあります。
では、「香十徳」をお読みください。
先ずは、香により、感覚が研ぎ澄まされる。
心身を浄化する。穢れを取り除く。眠気を覚ます。
孤独感を拭う。忙しい時も和ませる。
多くあっても邪魔にならない。
少なくても十分香りを放つ。
長い間保存しても朽ちない。常用しても無害。
これは、一休禅師が「香道の香十徳」を訳したものです。
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これらの言葉が、柔軟剤選びの参考になれば効果的に柔軟剤を活用出来そう。
ドラッグストアであれこれ迷うのも
どれが、どのように良いのか。テスターで試してみるのも良いですね。
最近は、お試しボトルや詰め替えも多く出回っているので、試すことがカンタンに出来ます。
良さそうな商品を試して、自分なりの香りを調合する。
そんな時、一休さんの「香十徳」を思い出して、シーンや、好みにあった香りをみつけ出すのも楽しい時間となるでしょう。
大昔の人も、香りに対して願うことは今と同じ。
「お香」と柔軟剤は、品質的には、まったく別ものですが、香りによって心身を清め、和ませたり、感覚を研ぎ澄ますなど効能は変わりませんね。
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ちょっと寂しいひとりの夜も、素敵な香りのファブリックに包まれれば心癒されることは、間違いありません。
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忙しいスケジュールの中でも、素敵な香りが周りの雰囲気を和ませてくれるはず。
ぜひ、あなたも自分の香りを楽み心豊かに暮らしてみませんか。