夏になると子供たちも夏休みに入ったり、社会人でも盆休みや有給消化をしてキャンプや釣りや海へ行ったりしますよね。
楽しい中には一緒に危険も含まれてきます。
一時期は蚊による感染症のテング熱も話題になったことがありますが、今回は山など草むらの多い場所に潜みキャンプや山登りなどのシーズンに警戒すべきマダニについて知っておきましょう。
マダニ感染症とは?その症状は??
夏場の5月から9月にかけて症例が多いマダニ感染症。
マダニは山や草むらの多い場所に潜み、生き物が近づくのを待っています。キャンプシーズンになると殆どの方がマダニにかまれたりする経験があるのではないでしょうか?
そもそも、マダニにかまれた全ての人が発症するわけではありません。ウイルスをもっているマダニにかまれた人が感染する可能性があるのです。
1番恐れられており、最も致死率の高い感染症がSFTS
。
SFTS…重症熱性血小板減少症。血液凝固の役割である血小板が減少する。
重症になると、意識障害や失語、皮下出血がでるそうなので、早期治療が絶対的に必要になります。
感染症にはSFTSの他にも、ライム病・日本紅斑熱・ダニ麻痺症・Q熱他があります。
治療法はあるの?予防対策は??
マダニの感染症はマダニにかまれてから48時間人に感染するまでに時間がかかるそうです。その48時間内に病院で適切な処置をしてもらえればリスクも最小限で済むとされていますが、実際マダニに今さされたから今から48時間以内に病院にいかなくちゃ!という程分かりやすいものではありません。
なので、山や野原等に出かける時は長袖に長ズボン。皮膚が表面になるべく出ないように服装にも十分気を付けましょう。
また、お互いに必ず目視で確認するのも必要です。マダニは目に見える大きさなので、しっかり確認すればそれも感染症予防になります。
現在は、まだこのウイルスに対してのワクチンや薬がないので8月のマダニの活動が盛んになる時期には特に注意しておきましょう。
動物にも感染するの?
動物と一緒に生活していらっしゃる方々には、野山に行く以外に日常的に注意して置く必要があります。
犬と一緒に散歩は毎日行う事ですよね。犬は道端の草むらとかに入って用を足したりもしますが、その際マダニが犬についてしまいます。
犬の場合は春夏秋冬構わずにマダニが潜んでいる場所に入ってしまうので、散歩の後は犬の体を細かくチェックしてあげることが大事です。かゆがっていたり貧血症状がでた場合には迷わず動物病院へ駆け込みましょう。
マダニを発見しても自分で取ろうとせずに必ず病院で取ってもらいましょう。マダニの口先はギザギザになっており、取り方を失敗すると感染症のリスクを高めてしまうそうです。