乱れがちな現代型の食生活。しかし、食生活の乱れが健康に害を及ぼす事はみんな知っています。今回は腸内環境を整えるという視点から健康に迫ります。
腸内フローラとは何か?
腸内フローラとは腸内細菌叢ともいい、小腸の終わりから大腸にかけて密集している細菌ごとの集団をさします。個人個人によって全く異なり、年齢、習慣、ストレスといった要因によって変化します。腸内に生息している細菌は大きく3つに大別できます。
・乳酸菌といった善玉菌
・ウェルシュ菌といった悪玉菌
・中立の日和見菌
この3つのうち、善玉菌の活動が最も活発なのが理想的な腸内環境です。善玉菌か悪玉菌のどちらかが増殖すればどちらかは減少するという生存競争が繰り広げられているのです。この時に悪玉菌が増殖して腸内環境が悪玉菌優勢となると、がん、心臓病、アレルギー、痴呆症といった数々の重大なリスクにさらされる事になります。
腸内フローラは調査を進める事によって医療の転換点になるのではないか、医学を大きく進歩させるのではないかと言われています。
善玉菌を増やすには?
ヒトと腸内細菌はギブアンドテイクの関係にあります。例えば善玉菌を増やすには、野菜や果物、炭水化物を摂取する必要があるのです。善玉菌は野菜や果物、炭水化物から得られる栄養素をもとにしてヒトにとって有益な物質をつく出すからです。
また、こうした善玉菌の働きは、外敵菌の侵入を防いだり、排便に繋がるぜん運動を促したり、悪玉菌の作り出す腐敗物質を分解するビタミンB群を作り出すという効果もあります。とくに善玉菌の作り出す物質である有機酸は悪玉菌が苦手としている物質で、これが多い環境では悪玉菌は生育しにくいものが多いとされています。
腸内環境を良好に保つには
現代の食生活は肉食を中心として野菜が不足しがちです。こうした肉食中心型の食生活を改め、ビタミンやミネラル、食物繊維といった健康のために欠かせない栄養素を含んだ食物を摂取するように心がけるのが大事です。サプリメントなどで毎日乳酸菌生産物質を摂取するのも一つの手段です。また、スナック菓子や清涼飲料水といった食品添加物を多く使用した加工食品も避けたいところです。以下に腸内環境を良好に保つためのコツを列挙します。
・合成添加物の入った食品はできるだけ避ける。
・塩分の取りすぎに注意する。
・暴飲暴食をしない
・アルコールの大量摂取を避ける。
・禁煙を心がける
・適度な運動を取り入れる。
全ては無理でも、できることから毎日の生活を見直していくことが健康の増進につながります。できることからでも取り組んでみましょう。
同じものを食べても太る人、太らない人がいる理由は、「腸内フローラ」が大きく関係しています。最近になって腸内フローラという言葉がよく聞かれるようになりましたが、肥満に悩まれている方は今後要注目のワードです。
— 【人生120歳】ナノ・シークレッツ (@nano_secrets) 2015, 7月 16